命がけの飛躍

雑感

暑い。クーラーのコントローラーが壊れていたので、注文に行ってきた。1996年製のクーラーだったが、パナソニックはコントローラーをまだ販売している。毎年タイプの違うエアコンを発売するということは、かなり長い年月その商品に見合う部品や付属品を生産することになる。
これを管理するのは、大変なことだろう。
それは、プリンターのインクにも言える。自由自在だと思えるほどインクタンクの形状やインクの品質を改善してきているので、同じメーカーでも型番の違うインクがたくさん販売されている。
売るためには、「命がけの飛躍」が必要だ。商品を販売して貨幣を手に入れるためには、たえず商品開発が必要になる。他社よりも優れた品質の商品を生産するためには、種類の違う付属品を抱え込まざるをえない。このコストを低減できないところにも資本主義のやっかいさがある。
それはたえざる技術革新という正の部分を含んでいる。ただし、この技術革新は、よりよい製品を作ることが目的なのではない。商品を貨幣に転化して資本の価値増殖を図るために、つまりは利潤のあくなき追求のために技術革新に邁進しなければならないということに尽きる。
商品による貨幣へのラブコール。この努力は、女王蜂への求婚に命をかけるミツバチのオスのようだ。


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雑感

Posted by 東芝 弘明