このままでは田舎が崩壊する、という危機感がある

雑感

かつらぎ町全体が高齢化していることを強く感じる。住んでいる人は、ほとんど変わらないのに、みんな年齢が高くなり、施設に入った人、病気で入院している人など、さまざまな問題が起こり始めている。入院や施設入所で閉まっている家も増えている。4年前、地域を歩いたとき以上に高齢化の進展を強く感じる。若い世代が極端に少ない。
このような地域の状態が、5年先、10年先にはどのようなものになっているのだろうか。
ぼくは現在54歳。10年先というと64歳になっており、高齢化のピークである2025年の前年になっている。65歳以上の人口がピークを迎えるというのが2025年。このピークの一翼を担うのが1960年生まれのぼくたちだ。自分の事も視野に入れ、高齢化問題がより一層深刻になっていることが予想される。

田舎が崩壊するといわれてもう長い。でもその具体的なイメージは持てないままでいた。しかし、かつらぎ町の中には、地域の近未来の姿を示すように、高齢化率の高い地域が散見できる。そういう地域の状態から考えることがきわめて大切になっている。地域力の低下を目の当たりにしている役場の職員はいるだろう。そういう生々しい実態を出し合って、ぼくたちの目の前で起こっている現実が、何を突きつけているのかを、深く把握し直す必要がある。
自分たちが思い描いているような地域の姿から、現在の実態はずれ始め、未知の領域、未体験ゾーンへと事態が動き始めている。ぼくはそういう感じを持ち始めている。

高齢化と過疎化と少子化による地域の崩壊。この危機は、何も語らず、静かに緩やかに進行している。田舎の崩壊は都会の崩壊に直結していることを伝えるためにも、地域は再興目指して立ち上がり、情報を発信しなければならない。

大企業の利益優先という政治が、国民のくらしを根底から破壊しつつある。
「国破れて山河あり」
ここでいう山河は、しまいには人が足を踏み入れることの出来ない廃墟として地域に点在するようになる。2014年は、その方向に向かって峠を下りた地点にあるのではないか。


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雑感

Posted by 東芝 弘明