ぼくには横柄なところがあるようだ

雑感

「ときどき、横柄になるときがある」
3列目の後部座席に座っていると、辛辣な返事が返ってきた。
「長くしていたら、人間みんなそうなるから」
さらに追い打ちをかける言葉が重なった。同級生のY君の言い分だった。

一歩も引かないときに、こういう姿勢になるのかも知れない。一歩も引かないで迫ることは、悪いことではないと思っているが、そのときに、上から目線でものを言っているのだとしたら、反省しなければならないが、自分のことは、なかなか自分では分からない。

ぼくの議会における追及は、きついと言うことだろうか。
「Mさんは、もうこれでいいか、というところがあるけれど、東芝さんはいききるやろ」
これは、ある幹部の方の評価だった。
確かに、ぼくの場合は追及に手を緩めないことがある。

ずっと以前、課長をやっていた人に、
「このごろ、優しなったんとちがうんかい。もっと鋭く追及して欲しい」
と言われたことがある。

答は何処にあるんだろう。
おそらく一般論では片が付かない問題だと思っている。
自治体として、明らかに法律に違反している場合、一歩も引けないものがある。

職員の残業代の未払問題。
公の施設に対する地域への一部負担の押しつけ問題。
地方自治法や条例に根拠をおかないで使用料をとろうとしていた問題。
児童館の条例で子どもに使用料を取ることになっていた問題。
税の滞納があるにもかかわらず、固定資産税の本税だけを徴収して、多額の現金を手渡した問題。

この中には、実に些細な問題も含まれていたが、地方自治体のいろはに関わる問題があると思っている。
かつらぎ町は、劣化しているのではないか。
こういう意識が消えない。基本的な問題を正していかないと、地方自治体が地方自治体でなくなると思っている。しかも、こういう基本問題は、徹底的に問題点を明らかにする必要があるとも思っている。

こういう気持ちをもっているので、一歩も引かない姿勢でのぞんでいる。
これらの問題は、原則をふまえて答を出すことのできる問題であり、無理難題をふっかけているわけでも、矛盾点をほじくり出して、追及のための追及をしているのでもない。他の自治体が、原則をふまえてクリアしているのだから、かつらぎ町もきちんと答を出すべきではないか、と言っているに過ぎない。

議員は、論点を明らかにして、指摘をすることに留まる。事務執行権をもっていないので、誤りを正そうとしても、なかなか事態を前に動かすことはできない。議会における追及としては、いききっているように見えても、現実の事態というのは、なかなか変化しない。ねばり強く変化をまつことが必要になる。
もし、上記に書いた問題で、ぼくの追及が「あまりにも容赦がない」というのであれば、それは違うのではないだろうか。
物事を無理矢理ごり押しするというのは、絶対にしてはならないけれど、上記に書いた問題における追及は、ごり押しではないので、「横柄」ということではないと思う。でも、横柄な態度というのがぼくのどこかにあるのだろう。
「横柄なところがある」大事な指摘として、胸の中に持ち続けたい。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明