仁坂知事の行政報告会

出来事

和歌山県行政報告会
和歌山県行政報告会

午後4時30分から和歌山県知事による行政報告会が開催された。防災対策と地域おこしの計画について、説明があった。和歌山県の人口衰退問題、地域衰退の問題に対し、真正面からこれに切り込んでいき、地域おこしをめざすという問題意識は、まだ正面に座っていないという感じがした。
防災計画や、中小企業、農業振興には学ぶべきものがあると感じた。医療の分野で、医師を確保するために和医大の定員を40人増やし、近畿大学の医学部に和歌山県の10人枠を作り、医師を養成してきたことは大いに評価できると思った。ただ、全体として、市町村との深い連携がなされていないことも痛感した。連携が取れていない問題は、かつらぎ町の側にもあると思うのだが。
教育については、和歌山県の教育委員会が、子どもの実態を深くとらえられていないので、打ち出す方針が現状にかみあっていないような感じがした。学力向上を教師の指導力向上で、というのは、いいのかも知れないが、中学校教師の置かれている現状を分析しないと、この方向は、絵に描いた餅になる。

県民の暮らしの実態には、じわじわと貧困が広がっている。若い世代も高齢化した世代にも貧困が広がり、この貧困は、世代ごとに違った様相を生み出している。県民への施策は、広がりつつある貧困に向きあいつつ、具体化するという視点が必要になっていると思うが、その視点は極めて弱い。

現状の肯定的理解とともに、という精神が非常に重要になっている。知事が配った説明資料を深く研究する必要がある。住民運動や地域で議員が把握している認識と、県の方針は、つき合わさなければならない。国が、福祉や教育を破壊しようとしているなかで、和歌山県がどう向きあおうとしているのか。県のどのようなあり方を変えなければならないのか。住民運動の側が抱えている課題と仁坂県政が実施しようとしてる施策とがつき合わされていく中に、新しい展望があるのかも知れない。


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Posted by 東芝 弘明