花園中学校、休校式に参加して

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朝8時45分に役場前に集合し、花園中学校の休校式に向かった。ワゴン車に乗っていったのは、議長、副議長、総務文教常任委員会の議員のメンバーだった。
はじめて、花園中学校の校庭に立った。大壁画が、かなりはげて痛んでいた。
この壁画は近く修復されることとなっている。
式典は、10時30分から始まった。中学校が、休校になることは非常に寂しく悲しいものだった。
花園中学校は63年の歴史をもっている。ぼくは、自分が中学校を卒業した年である昭和50年の卒業生の名簿を見た。その名簿には、笠田高校に来たぼくの同級生の名前があった。
町長は、式辞を述べながらときどき声を詰まらせていた。
休校式では、思い出が写真と歌とで紹介された。集合写真が、時代を色濃く映していた。会場には、鼻をすする音がしていた。写真を見ているだけで目頭が熱くなる。
式典の最後に記念写真が撮られた。ぼくは最前列のすぐ後ろ、卒業生の子どもの後ろに立つことになった。
今年の卒業生は、4人。男の子1人、女の子3人。2年生と1年生の在校生はいない。
合併の前から急激に生徒数が減少していた。
花園地域の人口流出はとまらない。これが合併の効果なのだろうか。
村であった時代と村でなくなった時代の差なのかも知れない。
京大の岡田知弘先生が、自治体であった時代は財政自主権があり、役場が大きな経済波及効果を生み出しているが、それが合併によってなくなったら、地域の衰退に拍車がかかるという話をしていたが、まさに絵に描いたように、花園地域にこの影響が出ている。
「時代の趨勢だとはいえ寂しい限りです」という言葉にうなずきながら、この言葉だけでは、現実を把握できないだろうとも思っていた。ぼくは、現状を紋切り型の言葉で表して、わかったような顔はしたくない。事実にもとづいて現状を分析し、自分の言葉で本質を語れるようになりたい。
夕方、何気なくテレビを見ていると、テレビ和歌山が北山村のニュースを伝えていた。
22年度、中学校の修学旅行はヨーロッパの方に行くのだという。そのための予算が全会一致で可決した。
人口500人の村は、じゃばらの生産が盛況でこういうことも実現したのだというニュースだった。
市町村合併の功罪の罪の方をマスコミは国民に伝える責任がある。
国は、地域を衰退させた市町村合併の影響を分析し、地域経済を活性化する方向に政治のかじを切る必要がある。
ぼくたち、地方自治体は、衰退する地域経済の活性化のために、真剣にさまざまな取り組みをおこなう必要と責任がある。
大勢への順応、長いものに巻かれろ、こういう精神とも決別しなければならない。
2時過ぎから一般質問の準備。明日が本番。さて、かつらぎ町は、ぼくの提案に対し、自治の精神を発揮して、自主的な答えを出してくるかどうか。
明日の質問では、自治の精神をも問いたい。


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Posted by 東芝 弘明