480号沿地域交流施設の議案

かつらぎ町議会

読者ニュース「清流」に四郷480号沿地域振興施設の指定管理議案についての問題点を書いた。今回の指定管理の議案は、セイコーグループという会社に指定管理を行うものだ。昨年5月21日から7月9日まで指定管理の公募を行い、応募してきた企業はセイコーグループ1社だった。
この会社が事業計画書と収支計画書を提出し、この2つの計画書に基づく審査とプレゼンテーションが7月9日から16日にかけて行われた。しかし、極めて不思議なことに7月16日以降今年の2月28日まで事務が停止してしまった。本来なら昨年の9月には審査を終了して、議会に指定管理の議案を上程しなければならなかった。
なぜ事務が停止したのか。
書類に疑義があった。というのが理由だった。

指定管理の募集要項には、物産販売所と加工体験施設、パン工房、レストランの事業計画を提出するよう求めていたが、セイコーグループが提出した事業報告書には、加工体験施設とパン工房についての事業計画が書かれていない。本来ならこの時点で、募集要項の内容を満たしていないので、失格にするかもしくは事業計画書の再提出を求めることになる。しかし、どうも字句の修正は求めたものの、事業計画の不備については訂正を求めていない可能性がある。

実際に募集要件を満たしていない事業計画書のまま審査が終了している。役場が昨年の9月会議に指定管理の議案を提出できなかった理由は「スケジュール管理が不十分だった」ようだが、スケジュール管理が不十分だった結果、今年の4月オープンは実現せず、10月プレオープンということになった。また、同時に事業計画書では今年の4月オープンを業者に求めておきながら、現在もなお役場は建物建設中ということになっている。
現行の予定では、6月に指定管理の議案を議決し、10月にプレオープンすることになっている。ここまで事業がずれ込んでいるのに、議会に提出された収支計画書は、今年4月からオープンすることを前提とした事業計画書のままになっている。

このような内容の議案を審議してくれというのは、いかがなものだろうか。議案としての要件を満たしていない、議案の体をなしていない。こう言わざるを得ないようなものになっている。何億円もの資金をつぎ込んで作ろうとしている複合施設。こんなずさんな計画で事業はうまく行くのだろうか。

清流No291号 四郷480号沿地域交流施設、議案上程


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Posted by 東芝 弘明