一般質問が終了した

かつらぎ町議会

一般質問が終了した。7人が質問に立った。
議員の質問の仕方については、それぞれ個性がある。
ぼくは、率直に質問するように心がけている。一般質問で調べていくと新しいことがたくさん分かってくるが、知り得たことを利用して、当局を困らせるようなことはしたくない。
質問テーマを追及していると、ときには町当局がまだ認識していないことを把握することがある。知識の競い合いをするのが一般質問ではないので、町当局が知らないと思われる問題は、こちらから積極的に明らかにして、質問のテーマを浮き彫りにし、当局が前向きに判断してもらえるように活用する。ぼくは知り得た情報については、このように活用している。

調べて置いてほしいこと、きちんと認識して置いてほしいことについては、事前に明らかにして調べてもらうようにしている。ぼくの場合は、質問の手の内を明らかにしてもかまわない。打ち合わせは、どうしても準備の過程での話。途中下車のような状態だから、実際の質問との間にはまだまだ大きな開きがある。打ち合わせをしても、質問はそこからさらに変化する。手の内を明らかにして打ち合わせをしても、当局とのなれ合いにはならない。
調べていくと面白い事実が分かってくる。取材の過程こそがいちばん面白い。取材の過程が面白いほど、質問の組み立ても面白くなる。

3月9日、各新聞は、中学校のおける柔道の授業についての記事をいっせいに掲載した。調べていくと文部科学省が2種類の文書を発表したことがわかり、ぼくは教育委員会に文書の提出を求めた。しかし、この時点では文書が教育委員会には届いていなかった。
ある新聞記事によってこの2種類の文書の名前が明らかになったので、文部科学省のサイトにアクセスすると、2つの文書を手に入れることができた。今回の柔道の一般質問は、この2つの文書によって組み立った。
教育委員会は、公式ルートでこの文書を手に入れていなかった感が強い。ぼくの質問は、ぼくの方からこの文書の内容を紹介して質問するという形になった。この2つの文書の存在を知っているのかという質問はあえてしなかった。そういう角度からの質問はしたくはなかった。
一般質問は、情報の競い合いではない。

学習指導要領では、大外刈りなどの投げ技も含めて指導するようになっているが、事ここに至って、文部科学省は安全を重視して、必ずしも学習指導要領に明記している投げ技のすべてを指導しなくてもいいと言い始めている。学習指導要領に従わなくてもいいよという話は、異例のことだ。3月9日の時点では、指導者の指導のための文書については、追って配布するということになっていた。4月から実施すべき柔道の指導者の文書がまだできてないというのも驚きだった。

笠田中学校では、30人の男女の生徒に対し、一人の先生が指導することになっている。ぼくは、外部指導者を授業に必ず配置すること、指導者の指導文書が届き、この文書にもとづいて十分な対応がとれるまでは、柔道の授業をしないでいただきたいと提案した。
しかし,教育委員会は、外部指導者の配置を約束せず、11時間なので武道をつうじて武道の精神などを学ぶということに重きを置きたいので、安全面については心配いらないという答弁に終始した。
子どもの安全のために、お金をかけ、万全な体制をとるのではなく、心配するようなことにはならないので、ご理解くださいという態度だった。


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かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明