南と北の山

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9時過ぎに車を役場に向けて走らせた。空は青く晴れていた。気持ちがいい。南の山と北の山を毎日見て生活している。雲が影を落とし、影の動きによって雲の流れの速さがわかる日などは、天空の城ラピュタの映像が頭の中によみがえってくる。
紀の川が、南と北の空間を分けるように流れ、家々は平地にへばりつくように広がっている。かつらぎ町の平地がそんなに広くない。紀の川のまだ上流に位置する町は、平野が少ない中で、かなりきつい斜面に畑を開いてきた。山の中腹以上に民家が点在するのも、農業が険しい斜面を切り拓いてきた結果なのかも知れない。
かつらぎ町は、南北に広く何重にも峠が重なっている。それだけに気候の変化が豊かで、その気候の変化を利用したフルーツがたくさんとれる。りんごもなしもミカンも柿もできる町。豊かなフルーツ王国というのは、この起伏に富んだ地域の中から生まれてきた。
昼から共産党の2階で会議が開かれた。ぼくが座るイスからは、南の山と東の町並み、西の町並みが見える。静かな風景が180度近い眺望をもって見える。
午前中と夕方と自宅に帰ってから、学校給食についての文章を書き上げた。この20年間の運動の歴史的な概括と今後の方向を書き出した文章になった。
自宅では、食卓の上にMacBookProを広げることが多い。開いた画面の左後ろには、大きめのヤカンがある。すぐ横には、お祭りのお礼状の葉書と電話のあったことを伝えるメモが置かれている。
この時間になると、娘はうたた寝をしている。テレビを見ながら、寝袋のような中に入っていると、無性に眠たくなるみたいだ。
お風呂が沸いたチャイムが鳴った。
「お風呂が沸きました」
女性の声でアナウンスが流れる。
さて、お風呂に入るか。


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Posted by 東芝 弘明