愛国心について

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教育改革をテーマにしたタウンミーティングでやらせ発言を組織していた官僚が処分を受けた。一番重い人で戒告処分だった。訓告も2人。あとは注意程度だった。
処分が軽かったのは、実は教育基本法案成立に貢献したからなのかもしれない。
教育基本法改正案は、委員会に続いて参議院本会議で強行可決した。
国民的な議論も国民的な合意のない教育基本法改正。この国は、国民的な合意を図らないまま、教育に国策としての愛国心と国の統制を持ち込むことになる。
教育基本法の改悪案(改悪としかいいようがない)が通ったときだからこそ、書いておきたいことがある。
ぼくはこれからも、
日本を愛するからこそ、国家権力を批判していく。
日本を守りたいからこそ、日本政府にやり方に異を唱える。
日本を好きだからこそ、君が代については歌いたくない。
自分の良心を守りたいからこそ、権力とは距離を置きたい。
100人いれば、100とおりの愛し方がある。日本の国の愛し方について、国から指図を受けたくない。
しかし、教育の現場では、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」が追及される。
態度への評価は、学校がおこなうことになるが、学校と文部科学省が示す態度に従う必要はない。一つの価値観を唯一の答えにするのは明らかにおかしい。
そういう点では、ぼくが取る態度について、今まで以上に積極的に説明をおこなう必要を感じる。
「国を愛するからこそ、君が代や日の丸の押しつけには従わないのです」
この言い分は、詭弁でも何でもない。日本の伝統と文化は、戦前だけのものではない。戦後60年間で培われてきた価値観も日本の歴史と伝統である。不戦を誓い、核兵器廃絶を求め、侵略戦争を反省することを戦後の出発とした日本に歴史と伝統を感じる。
守りたいのは戦後の原点だ。
教育基本法が国民を守らず、国民に挑みかかってくる法律になった日だからこそ、このことを書いておきたい。


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Posted by 東芝 弘明