議案の質疑

雑感

今日の本会議では、いくつかヒアリングの時とは違う答弁が返ってきた。本番は、真剣勝負のところがあるので、事前に聞いていたことと違うと確認したくなる。昨日聞いたこととは違うといいつつ、確認したものもあれば、聞き返したものもあった。健康保険証の廃止では、現行の健康保険証の有効期間はすべて1年という話も、聞いていたものとは違っていた。これは、国による対応なので、ヒアリングした時点では正確ではなかったと言うことだし、ぼくの勉強不足だといえる。

ヒアリングのときと実際の質疑で答弁が違ってもかまわない。こちらが投げかけた問いによって、当局の側で精査が行われ、より正確に答えが返ってくれば、それによって救われる住民も出てくる。
国による10万円の給付の件がまさにこれだった。前の日に確認したときは、昨年の課税状況が給付できるかどうかを決めるので、妻が夫の扶養に入っており、夫が住民税を支払う対象であれば、10万円の給付対象にはならないという話だった。しかし、今日の質疑では、このような状況であっても、今年に入り離婚が成立し、かつ妻の収入が乏しい場合は、今の状況をみて給付できるというのが国の方針だった。
職員が、ぼくの問いに対して、調べ直した結果、この規定を発見できたのが良かった。あのままの理解で対応していたら、給付できる人をはねのけてしまうことにつながる。窓口で「給付できない」ということになったら救済されない可能性があった。

議員が、議会で質疑を行うことによって、問題点が洗い出され、行政の事務が改善されれば住民の利益になる。行政の仕事を一つ一つ改善するのが議員の仕事。そのためには案件にたいするヒアリングや研究は極めて重要だと思う。事前に議案等について調べない議員は、議員の責任を果たしていない。そう言われても仕方がない。

午前中、16人の町職員が新人研修で議会を傍聴していた。ぼく以外の質疑がかなり少ない議会。野党的に見える東芝という議員の質疑が大半を占めるような議会の姿を見せられて、活発な議会だと思うだろうか。どうして何も言わないで座っている議員が多いのか、そういう疑問をもつ職員がいるのではないだろうか。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明