文庫本の解説

雑感

「900円です」
昼食を食べて、お金を支払ってドアを開けた。外の光はまぶしかった。すっかり春になった。
昼食を食べながら、読みかけの小説を読んだ。文庫本の楽しみは解説にある。短編集を読んだあと、作品にも触れながら書かれている解説を読むのが好きだ。解説は、作家論を展開していたりして、作家への誘いになっていることも多い。時には、「うん?」と首を捻るような、違和感のある解説もあるけれど。

アマゾンで注文していた浅田次郎さんの本が、4冊事務所に届いた。文庫本が4冊届くと思っていたのに届いた本の3冊は上製本だった。中古本、1冊1円、送料256円という4冊だった。封を開けるなり「エッ」となった。Amazonで注文したとき、「浅田次郎 文庫本」で検索したつもりだったので、届くのは文庫本だと思い込んでいた。
少しショックなのは、文庫本なら付いている「解説」がないことだ。
解説を書くようになった人の心理も知りたい。この人の作品ならと心躍らせて書いた「解説」もあれば、何を書こうかと書きあぐねた「解説」もあるだろう。ある作家の解説を同じ人がかなり連続して書いている例もあった。
文庫本の「解説」は、読み終えたあと、感想を語り合うような趣もある。自分が感じたことと解説を書いている人が感じたことを読みくらべるのは面白い。


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雑感

Posted by 東芝 弘明