一般質問が終了した

雑感

久しぶりにトップバッターで一般質問に立った。今日は傍聴人がたくさんいた。2人質問が終わったら休憩に入る。休憩のときに傍聴している人と挨拶をしたら「分かりやすかった」「よく分かった」「よかったですよ」という声をいただいた。傍聴人の中には同級生のYさんもいた。久しぶりに挨拶をして言葉を交わした。

分かりやすく質問を組み立てるためにはどうすればいいのか。1つは、部分と全体の関係を明らかにすることだと思われる。全体の状況の中でその問題がどういう意味を持っているのかを構造的に明らかにしていけば、聞いている人にイメージが鮮明になる。ジグソーパズルではないが、全体の状況の中で取りあげる問題がどのような位置を占め、どのような問題を抱えているのかを鮮明にしていくと、聞いている人は理解がしやすい。

例えば、消費税増税。消費税は3%から5%への値上げが行われ、10%に引き上げられようとしているが、国の税収はいったいどうなっているのか。
消費税収は増大して、税収構造の中で最大の税収になりつつあるが、その一方で法人税の減税が行われ、高額所得者を中心として所得税の減税が行われた。その結果、1989年の消費税導入前と2017年度の税収の構造を見たら、税収はほとんど変わらないことが見えてくる。消費税は、確実に増税されて税収が増えてきたのに、その反面法人税減税と所得税減税が繰り返されたことによって、法人税と所得税の税収は大きく減少している。つまり、消費税増税による税収増は、法人税と所得税の減税などによって入れ替わった形になっている。

このような推移は、客観的事実なので何人も否定しがたいものだ。こういう事実をふまえてものを考える必要がある。こういう事実をふまえて、部分である消費税を日本の税収構造の中で把握し直せば(つまり全体の中において考察すれば)、消費税増税の意味も見えてくる。部分は、全体の中に置き直して理解するだけで分かりやすくなる。

この一点から見ても、改善の余地があるかも、と思われる質問があった。部分と全体の関係を明らかにする。この捉え方は、一般質問の組み立てに役立つだろうと思われる。


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雑感

Posted by 東芝 弘明