辺野古にも普天間にも基地はいらない。他の場所への移転も必要ない。

雑感

沖縄の基地問題の基本は、「普天間基地の撤去」、「辺野古新基地はいらない」ということだ。さらに沖縄にいらないものは日本の他の地域にもいらない、グアムへの移転も必要ないということだ。辺野古新基地建設は、普天間基地の代替え問題だと県民は考えていない。

一番の理由の一つは、海兵隊という殴り込み部隊、戦争介入部隊を撤去せよ、もちろん新基地も必要ないということだ。このことを理解していない人も多いだろう。善意で日本のどこかに辺野古に替わる代替え基地が必要なのではないかと思っている人もいるだろう。そういうことを求めているのではない。

海兵隊は、次のような軍隊だ。
「アメリカ海兵隊(本稿にてしばしばアメリカとつけず単に「海兵隊」とよぶ。アメリカ陸海空軍や他の機関についても同様)は、アメリカ合衆国の法律に基づき、海外での武力行使を前提とし、アメリカ合衆国の国益を維持・確保するための緊急展開部隊として行動する。また、必要に応じ水陸両用作戦(上陸戦)を始めとする軍事作戦を遂行することも目的とする。本土の防衛が任務に含まれない外征専門部隊であることから海兵隊は「殴り込み部隊」とも渾名される。」(ウキペディア)

第2次世界大戦後、海兵隊は次のような戦争に参加した。
「第二次世界大戦後は朝鮮戦争において韓国救援の先遣部隊として派遣され、釜山に追い詰められた国連軍の中の米軍の中核として困難な時期を支え、マッカーサー元帥の立案した仁川上陸作戦(クロマイト作戦)に中核戦力として用いられ、上陸後のソウル奪還にも一番乗りの一翼を担った。また、中華人民共和国の参戦によって総崩れとなった国連軍の殿(しんがり。最後尾防衛)を務めたのも海兵隊であった。その後もゲリラの掃討戦に従事し、アメリカ軍やイギリス軍(イギリス連邦軍)、大韓民国軍やベルギー軍などから構成された国連軍が行った攻勢には常に主力として用いられ、海兵隊は朝鮮戦争の休戦を38度線の防御陣地で迎えることになる。
その後も、ベトナム戦争、グレナダ侵攻、湾岸戦争、イラク戦争など、米国の行った大規模軍事行動には常に最前線に投入され、米海兵部隊は規模の大小はあるものの全世界に展開されており、有事の際には世界中どこにでも展開できる能力[注 6]を保有している。」(ウキペディア)

なぜ、このような部隊が日本に駐留しているのか。沖縄の防衛の任務は一切負っていないということを、海兵隊は明確に説明しているのは、海外において戦争を始めたり介入したりする部隊だからだ。

この海兵隊の基地は、日本にいらないというのは、当たり前のことではないだろうか。
沖縄の辺野古基地建設は、100%日本国民の税金で建設されている。どうして、アメリカの基地を日本の税金で作る必要があるのか。日本政府が辺野古基地の建設費を負担するのか。建設費を出しその費用で日本が工事を行う根拠は日米安保条約にはないし、日米地位協定にもない。日本が国民の税金でアメリカの基地を建設できる根拠はどこにもないし、この問題に対する合理的な説明は存在しない。

こういうおかしなことがまかり通っているのに上記で書いた根本問題を日本のマスメディアは伝えない。沖縄の辺野古基地建設問題、普天間の撤去問題は、沖縄だけの問題ではなく、日本がどうしてアメリカの海兵隊用の基地建設という理不尽な要求を受け入れ、どうしてアメリカに成り代わって基地を建設しているのかという問題だ。この2つの基地問題は、日本の国家主権、日本の平和的生存権に関わっている。このことを踏まえたら日本に海兵隊の基地はいらない。普天間も辺野古もいらないということが明確に理解できるのではないだろうか。

積極的な賛成の論陣をはっている方々は、こう胸をはりたいのかも知れない。
「日本は戦後アメリカに従属して、政治も経済も外交もアメリカの利益に奉仕してきたんだから、辺野古新基地建設も普天間基地の永続化も全部受け入れるべきなんだよ。日本は戦争に負けたんだから、アメリカに特別の奉仕をするのは当たり前だよ。そこに日本の根本的な利益があるんだよ。米軍の犯罪?、それは甘んじて受け入れ、がまんすればいいんだよ。それが日本の生きる道だよ。奴隷なんだから」


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雑感

Posted by 東芝 弘明