反対討論を2つ書いた

雑感

後期高齢者医療制度は、制度設計として75歳以上のお年寄りの人口が増大すれば、医療費の給付が増大するのは必然的な方向となるので、保険料を際限なく増加させるように組み立てられている。「あなた方は、これだけ医療費を使って国民に迷惑をかけているんですよ」という制度であることは間違いない。
人生の終末期に病気になることは多い。これは当たり前の話だ。現在の医療で言えば、その時期の医療費が高いことも分かる。そういう傾向を持っている世代の人々を、他の年代の人から切り離し、囲い込んで医療費計算を行うとともに、別建ての保険料を徴収する制度をつくるということは、高齢化人口が増えるたびに重い負担を課せて当然という考え方にもとづくものだ。
この制度のことを考えていると、次のような言葉が思い出されてくる。
「乳牛は乳が出なくなったら屠殺場へ送る。豚は8カ月たったら殺す。人間も、働けなくなったら死んでいただくと大蔵省は大変助かる。経済的に言えば一番効率がいい」
これは、1983年11月24日、東京で渡辺美智雄氏がおこなった発言だ。

日本の政治は、小泉改革以降、国民の間にくさびを打ち込んで、国民同士がいがみ合い批判し合うよう組織されてきた。公務員攻撃も国民と公務員との分断であり、公務員を攻撃して溜飲を下げていると、民間の給料も下がっていくので、結局は自分の首を絞めることになる。

本日は、介護保険会計予算と後期高齢者医療会計予算についての反対討論を書いた。この2つの制度は、知れば知るほど腹が立つ。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明