引きこもりの方への支援

出来事

橋本、粉河、岩出、橋本に移動して1日会議をする日になった。自宅に帰ったら夜の8時だった。昼、引きこもりの方の支援を行っている創HAJIMEーCafeで事業の話を聞かせていただいた。ここは営業して5年になる。最初は和歌山県の単独事業で補助金がついていた。補助の目的は、引きこもりの方を支援する事業所に対して、相談と居場所づくり、ゆるやかな働き場所としての支援だったが、今年度からは生活困窮者自立支援法のひきこもり就労支援の事業として再出発することとなった。この事業があるからということで県の補助金が廃止された。

しかし、和歌山県が行っていたときは、相談は和歌山県内の人であれば、どの支援センターで行ってもよかったが、市町村が行う事業となったので、関係市町村以外の人は相談に行くことができなくなった。創HAJIMEーCafeは、岩出市と紀の川市の共同設置なので岩出市と紀の川市の人の相談センターという限定が出てきた。このCafeは、粉河駅の前にあるので電車に乗れば、橋本市やかつらぎ町、和歌山市からも来やすい場所にある。

県の補助事業だったときは、相談から居場所へ、居場所からゆるやかな就労へという流れが作り出せていて、実際にCafeの運営に引きこもりだった方が参加して、ゆるやかに働ける場として貴重な役割を果たしている。長く引きこもっていた人には様々な状況があり、社会と関わるのにはゆるやかな時間が必要になっている。今行っているここでの事業は、生活困難者自立支援法による引きこもりの人への」就労支援なので、いかにして自立してもらえるようになるのか、相談業務だけを行うものになっている。一事業所あたり300万円という上限のある事業で相談業務だけとなると、居場所づくりとゆるやかな働く場所という位置づけの事業ができなくなった。仕方がないのでそれをカバーするために障害者自立支援法のB型作業所という位置づけでゆるやかな働く場所をカバーすることとなった。しかし、このような仕組みでは、事業の展開がうまくできないという話だった。

和歌山県が県内に必要な相談拠点と居場所づくり、ゆるやかな働く場所を展開して、支援を行う仕組みを作る方がいい。話の中心はこういうことだった。和歌山県がどこまで実際に取り組んでいる引きこもりの方への支援の内容を把握しているのか。そこにも課題があるような話だった。


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出来事

Posted by 東芝 弘明