アメリカという国と日本

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テレビのアンビリーバブルを見ているとアメリカという国の貧しさがかいま見えることがある。
今日のテレビでは、シークレット・サンタの話を紹介していた。ある男の方が、クリスマスに20ドル紙幣を配ってあるいたという話を見ながら、アメリカには困っている人がものすごく多いことを実感させられた。
以前、医療保険に加入していなかったために、頭蓋骨をはずしたまま、治療が打ち切られ、退院して自宅療養を余儀なくされた話もあった。
アメリカには、日本のような国民皆保険制度はない。あるのは民間保険だ。紹介された話では、民間保険には加入していたが、加入日数が規定に達していなかったので、保険が利用できなかったという話だった。
日本は、アメリカを手本に構造改革を推進している。
医療保険については、まさに加速度的に負担を増やしている。軽い病気については、保険からはずそうという議論や保険免責の考え方を導入しようとしている。ホテルコストというような考え方を導入し、1か月の入院に10万円ほどかかる国になっている。
アメリカでは、自己破産の第2位が医療費の重い負担が原因だといわれている。
ワーキングプアという話もアメリカでは当たり前のようだ。
クイントイーストウッドの「ミリオンダラーベービィ」を見ても貧困の実態はすさまじかった。
今読んでいる経団連会長の御手洗さんの本には、アメリカを手本とする話が満載されているが、ここにもアメリカの貧困への注目がない。
安倍総理の話を聞いていても、格差と貧困への認識が乏しく、ほとんどこの実態が視野に入っていない感じがした。
かつらぎ町の実態で言えば、納税義務者の70%の方々が、所得が200万円以下になっている。安倍総理の視点で言えば、かつらぎ町の多数の町民は視野に入らないことになる。
確実に地域は疲弊し、貧困が広がり格差が拡大している。
構造改革は、国民に痛みだけを広げてきた。
景気は回復した。国民の犠牲の上に。
アメリカを手本とした改革は、第2の貧困大国を作る道でしかない。


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Posted by 東芝 弘明