集金先で 2005年3月5日(土)

出来事

朝、事務所に行って机の上に山高く積まれていた書類と本、新聞を整理しました。ついでに資料の箱を2つも積んで移動書庫となっていたスパシオの書類も整理しました。議員は、議会ごとに山のような資料をいただいています。議会開会中は、この資料にどっぷりと浸って、あーでもない、こーでもないと資料を取っ替え引っ替えしてみています。議会が終わると大量の資料は、車の中に置きっぱなしになったりします。
1年間で、1メートルを超える資料を役場からいただいているのかも知れません。15年間議員をやってきた中で、置き場所に困るほど資料が溜まっています。昔の資料はほとんどみませんから、野口悠紀夫さん流にいえば、捨てていいということになります。
倉庫の中には、引っ越しの時に詰めたままの段ボール箱が眠っています。町議会でさえこれだけたくさんの資料の山なのですから、人口の多い自治体は、それだけ資料が多いことになると思います。狭い住宅事情の中で議員の方々はどうしているのでしょうか。
保守系議員で引退した方の中には、議会にある自分のロッカーの中に一切合切の資料をどんどん積み重ねていた方がいました。積み重ねても、1年に1度は持ち帰っていただろうと思います。
しかし、議会ごとにもらう資料をそのまま、ロッカーに入れるのは、いかがなものでしょうか。
議案にしても予算書にしても、当局の説明は、読み上げるだけなので大事なことが分かりませんし、条例案や予算案が作られた背景にある考え方や事業のプロセスは、見えてきません。これらをきちんと把握するためには、調査が必要です。議会中に資料を取っ替え引っ替えするのは、提案されている議案や予算案を把握するためなのです。
15年間議員をやってきましたが、かつらぎ町の場合、予算書や議案を詳しく調査していた保守系の議員はほとんど存在しませんでした。きちんと議案をみていたのは、役場の元課長だった議員の方々+αです。
予算案も議案も調査なしにはわかりません。調査をしない議員の方々は、議会の最大の役割であるチェック機能を自分で放棄しているというような状況だと思います。
議員活動は、他にもあります。地域の方々の声を聞いて、行政に改善を求めたり、要求を実現したりなど………。しかし、議員歳費は、議員に行政のチェックを果たすために出されているものです。条例案や予算案に正面から取り組まないで、「議員でございます」というのは、おこがましいのではないかと思います。
こう書くと反論が聞こえてきます。
「われわれは、きちんと精査している。精査した上で納得しているから意見がないのだ」
でもね。調べると驚くべきことが分かってきたり、行政が苦慮していたり、ごまかしていたりということが多々あります。行政の仕事は、人間の集団がおこなっていることですから、失敗もあれば誤りもある、場合によっては、住民に負担を転嫁して涼しい顔をすることもあります。
「精査した上で意見がない」というのは、「違うんではないか」と思います。
さて、お昼を挟んで2時までに日曜版1コースを配りました。
2時から始まった「党綱領」の学習会に参加しましたが、途中で来客があったので学習会を退席しました。
5時過ぎから、もう1コース残っていた日曜版の配達をし、ついでに集金もおこないました。
農家であるRさんとは、休耕田を農地として借りたいがなかなか貸してもらえない話や農業経営の話、農家の担い手の話をしました。担っている方々が70歳を超えてきているといっていました。農業は待ったなしの状態です。


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出来事

Posted by 東芝 弘明