デマに近い演出が勝つか、それとも真実が勝つか

雑感

グノシーのニュースを見ていると、昨年がんばった政治家のランキングの1位が吉村文洋大阪知事、2位が安倍晋三前総理、3位が小池百合子都知事になっていた。どうして1位に選んだのかとの問いに対するコメントは、やはりテレビに出てがんばっていた姿を評価してのことだった。何という表面的な評価だろうと思ってしまった。テレビの影響力は下がったとも言われているが、若者も中年も、みんなテレビの描き方をなぞるような評価が並んでいた。

トップに描かれていた声を紹介しよう。
「コロナウイルス感染対策を身を粉にして、また政治的な駆け引きなどなしに大阪府民のこと、医療体制のことを最も本気になって考えている。「挑んでいる」という姿の感じられる人だと思う。(60代・女性)」

メディアリテラシーとは何だろうかと思ってしまった。この表面的な評価がどこから出てくるのだろうかという思いが、同調圧力という言葉とリンクした。結局テレビが描いたものに同調して、テレビが描くラインに沿って世論が動く。

首相官邸は、用意周到に準備したときには、菅さんのご祝儀支持のように、「パンケーキおじさん」による好意的評価によって庶民宰相を演出できた。しかし、この演出は、国会が始まった途端、化けの皮が剥がれたが、演出の残骸はまだ残っていて、菅義偉さんも第5位にランク入りしている。

マスメディアが、権力のプロパガンダ、公報に成り下がっている中で、国民の同調圧力が強まっている。何が真実なのかを繰り返し明らかにする努力なしには、変化を起こせない。国民的規模で化けの皮が剥がれる可能性がある中で、必死にごまかす描き方も度を増していくと思われる。デマに近い演出が勝つか、それとも真実が勝つか。このたたかいが激しくなる。今年は、そういう年になるということだろう。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明