花園から35分で戻ってきた

出来事

昼食後花園に行った。そんなに寒くはなかった。会いに行った人は元気だった。まだ花園にいるとき、2時31分に電話があった。30分で着くと行ったが、落ち合う場所まで35分ほどかかってしまった。それにしても速い。昔とは大違いだ。
高校再編計画について、話をしてから事務所に戻って、役場に集金に行った。そのあと6時から会議があった。

高校再編計画は、かなりトーンダウンしてきたが、住民への説明では、数値を一切明らかにしないようになった。これは、これで実績だと思う。高校の廃止を明言しなかったことによって、県教育委員会も踏み絵を踏んだことになる。今後は、各個撃破という形で再編計画が出てくるか、それとも改めて実施のための具体的な再編計画が出るということになるだろう。しかし、抽象的な懇談会をした後で、具体的な再編計画を打ち出すのは住民を騙すようなことになる。

和歌山県の人口減少と地域の衰退は、1980年代から本格化していった新自由主義の経済路線と政治によって引き起こされた人災という側面が強い。人口減少はまさに現象形態であって、人口減少によって衰退しているという考え方は極めて表面的だと言える。どうして人口の減少や地域の衰退が起こってきているのかというもう一段深い事実の把握が必要になる。持続可能でなくなっている地域の衰退の原因をとらえた上で、和歌山県はさまざまな計画を立てないと、地域活性化と言っても絵空事になる。

この点で高校再編計画は、地域の活性化、教育の充実という点で処方箋にはなっていない。実行しようとしているのは、人口減少と高校生の減少に合わせて高校を再編するというものであり、減少する中でどうやって難関国立大学への進学と経済界が求める人材育成を実現するかというだけのものになっている。こういう計画に対して、和歌山県の未来と地域の活性化をめざして、教育の分野でどうやって和歌山県を元気にするかを考える必要がある。ぼくはそう思っている。高校の教育の在り方、日本の教育の在り方を問いながら合意を形成する努力をしよう。そういう太い考え方が未来をつくる。


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出来事

Posted by 東芝 弘明