タケノコのあく抜き
タケノコをいただいた。
「あく抜きが大変や」
妻はそう言った。
「どうしよう」
と言うと、
「クックパッドで調べたらいいやん」
と娘が言い、
「米ぬかと鷹の爪であく抜きしたらいいで」
と教えてくれた。
夕方4時過ぎにオークワ店内で鷹の爪を探し当て、米ぬかを物色した。棚を少し回っても見当たらない。
「すみません、米ぬかはありますか」
「米ぬか。漬物用でもいいですか」
細身の店員はそう言って、スタスタ歩き始め、野菜売り場の方に向かった。なるほど、ここら辺にあるのか。歩くの早いな、などと思いながら付いていった。
米ぬかは野菜の棚置きの下にあった。目立たない。炒りぬか、ぬか100％という袋を手に取って、ダノンビオヨーグルトをさらにかごに入れて、レジの前に立った。
事務所でクックパッドを片手に検索して作業に取りかかった。タケノコに縦に切り目を入れ、皮をむいてよく洗って鍋に入れて、米ぬかと鷹の爪2つを入れて強火で焚くと書いてあった。匂いがすごいでと妻が言っていたが、そんな感じではなかった。５時から印刷機の契約で業者の方と話をしたが、匂いは全然気にならなかった（気になったのは全然をどうやったら打てるのかということだった。ぜんでんか、ぜんぜんか、でんでんか。それが問題だった）。
落とし蓋がないのでアルミホイルの上に大皿を置いて代替えした。しかし、目を離していると沸騰して吹きこぼれてしまった。湧き上がったので弱火にして1時間以上焚いた。火を止めてもなかなか冷めない。レシピを見ると一晩おけと書いてあった。
「明日、朝来て作業をしよう」
そう思って、自宅に帰った。あくがうまく抜けているかどうか。明日が楽しみだ。
