単車がパンク 2005年7月10日(日)

出来事

朝5時10分に起きて、早朝配達に行った。事務所についてしばらくすると雨が降り始めた。事務所の前の離れには、倉庫が建てられている。天井のないトタン板の屋根なので雨音がよく聞こえる。
日刊紙を雨よけ用のナイロン袋に入れ、小屋においていた合羽を着て、新聞を単車の前のカゴに入れようとすると後ろのタイヤがパンクしているのに気がついた。
「またかよ」
天候の悪いときにパンクと重なったことは何度もある。悪いときには悪いことが重なる。これは法則みたいだ。
仕方がないので、車で配達することにした。「赤旗」日刊紙と併せて日曜版も配るので1時間半はかかると見ていたが、車での配達となると時間がかなり延びてしまう。
車のメーターを見るとガソリンがない。
仕方がないので、自宅に財布を取りによって、ようやく新聞配達に出た。
24号線の背の山付近のカーブの所にセルフのガソリンスタンドがあるので、車をスタンド内に乗り入れた。生まれて初めてセルフスタンドでガソリンを入れることになった。
「現金かカードを選んで下さい」
女性の声でアナウンスが流れる。
カード払いを選択し、カードを入れ、レギュラーボタンを押した。親切にその都度、言葉をかけてくれるので作業は順調に進んだ。
給油口の中にあるガソリンタンクのキャップをゆるめ、はずすとプシューという音がした。
さすが揮発油。この音は、ガス化したガソリンが大気中に放出される音なのかなと思った。
かなり長い年月、車に乗っているが自分で給油口の内ブタをはずしたのは初めてだった。
給油ノズルを給油機の元の位置に戻すと精算が始まった。近くの農協の給油所よりリッターあたり10円も安かった。
日刊紙を7時前に配り終え、日曜版を配達し終えたのが8時45分だった。さすがに疲れてしまった。
久しぶりに休みを取って、家族3人で11時30分に家を出て奈良県橿原市にあるダイヤモンドシティーに向かった。24号線を東に走っていくと自宅から1時間半程度かかる。今日は橋本市の城山台の前を通って橿原市まで抜けられる道をルートに選んだ。
この道はほとんど信号がない。
ダイヤモンドシティーには12時40分過ぎに到着した。かなり時間が短縮された。
最大のお目当ては、東宝シネマで「スターウォーズエピソード3」を観ることだった。2時30分上映の席はまだ空いていた。しかし、3人そろって見える席は、一番端の横3列だった。ぼくは一番横の席に座ったので、画面が若干斜めに見える気がした。特に左上の端の画面がゆがんで見えたので、その位置に人物の顔などがくると顔が細長く感じた。
最終作品にふさわしくすべての謎が解明されて、ひとつの物語として話がつながった。
エピソード4がアメリカで封切られたのは1977年のことだ。それ以来完結まで28年たっている。28年間ジョージルーカスは構想をあたため、自分の頭の中にストーリーを抱きかかえて生きてきたことになる。
この映画によってアメリカ国民は幼稚になったと揶揄されているが、エンターテインメントの作品とはいえ、これだけ執念と巨費を投じて映画を作ったことはすごいことだと思う。
SFのジャンルでいえばスペースオペラ(宇宙を舞台にした西部劇:ハンソロは、まさにカウボーイだったよね)という作品の部類だ。ジャンルはスペースオペラなのに、日本の武士道精神がふんだんに盛り込まれた日本のチャンバラ映画という側面もある。
ジョージルーカスは、日本の侍映画に深い影響を受けているようだ。
ライトセーバーは、フェンシングではなく日本刀を彷彿させる。エピソード1に出てきた赤い顔に黒の刺青を入れたシスの手下になったジェダイは、歌舞伎の化粧を連想させたし、ダースベーダーの仮面は、日本のカブトを思い出させる。
そのうえ、中世ヨーロッパの社会体制もふんだんに取り入れられている。共和国=民主主義といいながら姫とか王女とか提督とかなんじゃらかんじゃら(もっともこれがスペースオペラの典型的な枠組みなんだけれど)。身分の上下がありながら民主主義だというのはおもしろい。
帝国を樹立する過程は、クーデターそのものだった。
娘は、1時間ほどすると話が面白くなくなったのか、「おとうさん、後どれくらいで終わるん」と聞いてきた。それでも、2時間半、ほとんど黙って映画を観たのでかしこかった。
ダイヤモンドシティは、人の入りがかなり多かった。バーゲンセールの最終日、「スターウォーズエピソード3」の封切り2日目がこのにぎわいを作り出しているような気がした。
自宅に戻ってテレビをつけると、「スターウォーズエピソード5」を放映していたので、こちらの方もしっかり観てしまった。
まったく見たことがない人は、エピソード1から順番に観るのもいいと思う。初めて観たらかなり夢中になってみてしまう映画だと思う。
やみつきになって寝不足になっても、責任はとれない。
アメリカ人は10歳の少年になったというらしいから、10歳の日本人に戻りたい方にはお勧めの映画だ。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

出来事SF

Posted by 東芝 弘明