決算委員会2日目 2005年10月17日(月)

かつらぎ町議会

朝5時に起きて決算委員会の準備をした。決算を見れば見るほど予算と執行の関係がわからなくなってくる。一般会計の予算規模は75億程度。これに対し、不用額(予算を執行しなかったり執行したが残ってきた予算)は3億8000万円もある。100億円の規模を持っていた頃も不用額は3億円台だった。予算規模が縮小されても、多額の不用額が残るのはなぜか。
保育所関係で50万円の備品の予算が組まれ、執行されたのは12万円程度。38万円もお金が残って、不用額として落とされているし、人件費の予算は積算見積もりの誤りだと思われるが、100万円以上の予算が残っていた。
住民要求を抑制し、事業を先送りして予算を組んだのに、すかすかの予算を組んでいるのは理解しがたい感覚だ。明らかに不足している部署があるのだから、年度の途中で予算を組み替えて補正することができると思うが、それを積極的に実行に移したのかがよくわからない。
ある課長には根掘り葉掘り問いただした。しかし、まったくまともな答弁が返ってこなかった。
かつらぎ町議会の決算委員会は、多額の不用額が生まれることを毎年問題にし、指摘してきた。しかし、この指摘を行政が真剣に受け止めてきたかと問えば、町当局の姿勢が改まったとは言い難い感じがする。
今日は、「各課の中で予算の執行と管理に責任を負っているのはどの部署なのか、どこをどう改善すれば、現在の状況は改まるのか」という角度で迫った。
ごみの指定ごみ袋制度問題では、プラスチックごみ袋とペットボトルごみ袋が無料で支給されているのに対し、可燃性ごみ袋が1枚50円になっていることを質問した。
2001年頃、当時の町長は次のように答弁していた。
「山間部収集をしていないので、可燃性ごみ袋については、受益者負担として手数料をいただいている。ペットボトルとプラスチックごみ収集は全域でおこなっているので手数料はいただいていない」
この理由が、いつのまにか「ごみ処理には多額の処理経費がかかるので住民に負担していただいている」という理由に変わっている。
「当時の見解には説明に整合性があった。なぜプラスチックごみ袋を無料で配布していたのかという理由も立つ。なぜ見解を変えたのか、説明責任が問われている。当時の見解を調べ直して、なぜ見解を変えたのか報告すべきだ」
ぼくはこう発言した。
この件は宿題になった。
夜は、岩出町で会議があった。共産党の会議なので、今回はぼくが30分時間をもらって、基調的な報告をさせていただいた。今回は、決算委員会の準備と会議への報告作成が重なったのでかなり忙しかった。
報告の最中、やけにのどが渇いて、話しにくかったが、どうやら風邪を引いたみたいだ。
帰り道の途中、ブックオフで古本を物色した。五木寛之さんの「蓮如物語」は見あたらず、藤沢周平の本もほとんど並んでいなかった。仕方がないので、五木寛之の本3冊と池波正太郎の「忍びの女」(上下)を購入した。合計で475円。かなり安いと思う。
〝本を買うならブックオフ〟
という感じ。


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かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明