ビラ、ようやく完成 2005年11月16日(水)

出来事

ビラがようやく完成した。
完成したビラは、事務所の輪転機で印刷する。2色で刷ろうということになって、色分解をすることになった。
しかし、色分解がなかなかうまくいかない。
長いこと使っていない機能についてはすっかり忘れている。
2色でビラを作ったら、自動的に色分解されて出力されると思っていたが、それはどうも間違いだったようだ。2色分版やCMYKで色分解しようと思えば、プリンタが色分解に対応している必要があるようだ。
以前、Postscriptプリンターを使っていた頃は、CMYKで分解して出力することは可能だった。今使っているEPSONのオフィリオは、Postscriptではないのでこういう使い方ができないようだ。
いろんなことを試しながら、うまくいかないので、次第にそういうことが思い出されてきた。
仕方がないので、レイヤーに分解して、上部レイヤーと下部レイヤーに分けて出力した。このやり方でわりと簡単に2色用の版が出力できた。
このビラを作成するために、紀の川市に電話を何回か入れて聞き取りをさせていただいた。
ある職員の方は、5つの庁舎に分散しているので、人事異動と機構の立ち上げのために「万という単位の机と椅子を移動させた」といっていた。またある職員は、「新市発足の初日から深夜混ぜ残業せざるをえなかった」と言っていた。
全国的に見ても、どんぐりの背比べのような5つの同程度の自治体が合併した例は、少ないらしい。対等合併なので、それぞれの自治体がバランスをとって旧役場の機能が低下しないような努力をおこなっている。しかし、この努力は、口で言うのはたやすいが、実際は大変だ。
教育委員会──貴志川庁舎
農林商工部──粉河庁舎
保健福祉部──那賀庁舎
建設部──桃山庁舎
本庁舎(打田)──議会事務局、市長公室、企画部、総務部、市民部、水道部、地域振興部
これが紀の川市の機構だ。本庁舎にある地域振興部が、貴志川、粉河、那賀、桃山の庁舎との連携をとるセクションになる。つまり、それぞれの支所が責任を持っている部署を本庁舎でたえず把握するということになる。事務決済は、市長に集中するわけだから、電子決済を真剣に検討して導入しないと、職員が本庁舎詣でをしなければならなくなる。
これをしなくてもいいようになったとしても、電話による連携がものすごく頻繁に起こるだろう。
誰も紀の川市の全体の姿を理解しきれない。新市長も数年間は、全体をどう把握するのかという努力と調整という仕事に追われることになるだろう。
新市が、1つの市として有機的に機能するためには、かなり長い年月が必要になる。
地方自治体のように、数多くの仕事をともなっている組織はない。銀行同士の合併や、同種の議行の合併でさえ、事務の取扱の違いはものすごく多いだろう。地方自治体には、戦後60年のそれぞれの歴史がある。この歳月の間に培われた事務の違いはものすごく多い。
最も苦労を強いられるのは、職員なのかも知れない。
政治的に主導され成就した数多くの市町村合併。
合理化を図るための合併だといいながら、数多くの不合理と非効率を抱えざるをえない。合併による施策の前進は、合併による施策の後退よりも少ないのだろうか。
それとも多いのだろうか。
今日はお昼頃から寒くなった。冬のようだ。


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出来事

Posted by 東芝 弘明