自治体DXは恐ろしい
予算質疑の1日目。議会と自治体を読むのにかなりの時間がかかったので、予算書との格闘が深夜の12時30分からとなった。
2時30分になって集中力がなくなり、睡魔が襲ってきたので、寝て5時30分に起きて朝7時ごろまで予算書と格闘した。議会と自治体が予算書を読み解くナビゲーターになる。
去年よりも不十分なものになった。今回は議会日程が混んでいるので準備にかける時間が少なく、ヒアリングもできなかった。できればヒアリングをして質疑を迎えたかったが、そういうふうには出来なかった。
ぼくが抱えた問題は、他の議員も同じだったようだ。昨年よりも明らかに質疑が少ない。自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)はやはりとんでもないものだった。トランスフォーメーションが何でDXなのかも知らないまま準備に入ったが、トランスフォーメーション二は交差という意味があるのでXで交差を表現しているようだ。
今年は自治体の26事業の内容についてフォーマットを作成し国に提出するようになっていた。国は1700自治体の事業を一つの形式に整えようとしている。この作業の中で、上乗せや横出しの事業や法解釈の食い違いなどが精査され、統一されることになるだろう。自治体の独自の規定のなかには、減免の規定の違いがある。それらが削り落とされる可能性がある。国民の知らないところでとんでもない事態が進行している。
地方自治体の独自権限が破壊されたら自治体が自治体でなくなる。国の言うとおり事務を進めるのは簡単だが、一つ一つが本当にそうなのかという視点で見る努力が必要になる。こういう新たな努力を求めなければならないこと自体、不幸なことではないか。
自治体DXに対し、問題意識も持たないで、従う姿勢については、明確に異を唱えたい。