当局に質問原稿を提出した

議員の活動

一般質問のヒアリングが午後1時から行われ、ぼくの質問を説明した。昨日、原稿を全部仕上げ、今日の朝から少し手を入れたので、この質問原稿を当局に手渡した。この質問に対して答弁書が出されるので、出てきた答弁書を踏まえて質問をさらに練り上げる。この方法で生き生きした質問ができるかどうか。この方法をとりはじめて、今回が3回目の質問となる。

原稿の提出と答弁書の提出を事前に行うのは、好きではない。国会のような形が理想だと思う。国会は活用する資料、質問の要点は明らかにするが、あとは議員の質問準備、官僚による想定問答の作成があり、本番を迎える。どのような質問の組み立てがなされて、どういう答弁が返ってくるかは本番の質問次第となる。これがどうして地方議会で同じようなことにならないのか。
この疑問は消えない。

ヒアリングでは、質問原稿を渡したら答弁書が返ってくることを確認し、その答弁書を踏まえてさらに質問を組み立て直すことを明らかにして、「よろしくお願いします」ということを明言した。

かつらぎ町議会は、議案のほとんどすべてを本会議で行う。したがって本会議が主戦場となる。町民はリアルなやり取りを期待していると思う。見たいのは真剣勝負だろう。互いに鍛え合ったプロレスによるショー(真剣勝負にすると亡くなるレスラーが出る)とプロボクシングの試合のどちらが面白いかというと、ボクシングだろう。どちらが勝つか、誰にも分からないなかで試合が展開されて結果が出る。

国会は、まさにそういう場として機能している。ありのままの国会の姿を国民がみて政治を判断している。それをメディアがどう伝えるか。ここに問題がある。編集には価値判断が入り、伝えるべき情報と伝えない情報に分かれていく。かつらぎ町議会には議、ほとんどの場合メディアが存在しないので、議会の姿をそのまま映像で配信している。そこには編集がほとんどない。リアルタイム配信の場合は、休憩時間も含め全部放映することになり、後の編集ではそういう部分がカットされ、字幕などがさらに詳しく付け加えられる。ここに違いがある。

閑話休題。
先週の木曜日の山添拓参議院議員の国会質問で驚くべきものがあった。この質問は大きなNewsになるべきだったが、メディアは飛びつかなかった。山添議員の質問を報じた6月9日(金)の「しんぶん赤旗日刊紙」の記事を引用しておこう。

パワハラを訴え出た自衛隊員に対し、虚偽告訴容疑で逮捕して、家宅捜査までしている事例は、組織による隠蔽工作であり、訴え出た自衛隊員を犯罪者扱いにするのは許しがたい。ぼくの知人もかつていた自衛隊の中で同じような目にあっている。話を詳しく聞かされたときは驚いた。今回の記事を読んで、これは自衛隊の体質かと疑ってしまった。

訴え出た人間を犯罪者として扱う──これが自衛隊の中で行われていて、それが国会で問題になった。これは大きなNewsではないだろうか。こういう問題を大々的に扱って組織の体質を変えるところまで報道しないと日本社会の闇は変わらない。


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Posted by 東芝 弘明