委員長研修があった

出来事,議員の活動

午前中、20分程度のミニ集会に招かれ、衆議院選挙のお話しをさせていただいた。そのあと、Pさんに招かれて完成した「かつらぎ郷土カルタ」を見せていただいた。なかなかいい出来映えだなと思った。新聞社やNHKに取材してもらえればいいなと感じた。午後は、和歌山市内にある自治会館で町村議会の委員長研修があった。委員会の運営についての基本を学ぶものだった。何をどう学ぶのかという点でいつも大切だと感じるのは、概念を正確に把握した上で、具体的な在り方を具体的に考えるということだ。知らないまま、原則を踏み外して物事を運営していることも多い。
今回学んだことの一つは、請願人に出席要請を行うのは、参考人招致という手続きを取る必要があるということだった。この手続きを取らないで、請願人に趣旨を説明してもらって質疑応答を行うのはおかしいということだ。参考人として招致すると費用弁償が発生する。費用弁償を払わずに来てもらったときは、正式な委員会が始まる前に、請願人に趣旨を説明してもらい、質疑応答を行うという形になる。これはしかし正式な委員会の開催とはならず、議事録にも内容が一切記載されないことになる。

もう一点、委員会の所管事務調査の場合、公聴会を開くことはできないので、開催できるのは参考人招致ということになる。このことは理解していたが、住民のみなさんに集まってもらって、議員と住民との意見交換を行う会議というのは、任意の会議になり正式な委員会開催という形にはできないということだった。今かつらぎ町議会で行っている議員定数をめぐる問題で行おうとしている懇談会は、委員会の任意な会議で公式な委員会にはならないということ、参考人招致を行うと、参考人に質疑はできるが参考人から議員に質疑を行うことはできないということになる。いすれにしても任意の会議としての意見交換会、懇談会、公式な会議としての参考人招致による参考人質疑の両方を開催する必要性を感じる。

委員会の討論の在り方については、自由討議という形をもちいてはどうかということも講師から話された。普通の会議は、人の意見を聞きながらみんなで答えを探る場合が多い。そのときは、相手の意見によって考え方を変えたり、二つの意見を組み合わせたりする。発言も意見を聞きながら変わるということになる。しかし、議会の討論にはこの仕組みがない。自己の発言の訂正は、趣旨を変えることができない。削除はできる。というかなり硬直化したものだ。しかし、自由討議はこの枠に治まらない。議会の中に自由討議を持ち込むためには、今から意見交換、自由討議を行いたいという形にして、自覚した下で討議を行うという工夫がいるだろう。

学んだことをきっちりその後、文書によって確認するということが必要だ。そうして初めて聞き学問から脱出できる。自分自身による学習と人の話を聞くことの繰り返し。ここに学ぶ一つの形がある。


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出来事,議員の活動

Posted by 東芝 弘明