現代史を学ぼう

雑感

日本共産党の綱領の講師を引き受けたので本を読み始めた。ぼくが日本共産党に入党したのが18歳。高校3年生のときに受験のために明治以降の近代史を「選択」したので、同級生の中では、現代史について少しは知っている方だろう。現代史(明治、大正、昭和)を学んだ人はどれだけいるんだろうか、というのはかなり大きな疑問だった。

現代史をほとんど知らない人が多いので、日本の戦争や朝鮮半島の植民地支配、満州国の設立と中国への侵略戦争、どうしてそれがアジア・太平洋戦争へとつながったのかという基本的な流れについて、嘘がまかり通るような状況にある。日清戦争と日露戦争は、朝鮮半島の権益をめぐる戦争だったことさえがはっきりしないようなところがある。いまだに韓国併合が合法的だったという言い分が、誠のことであるかのような発言が出ても、訂正されない。徴用工の問題でさえ、歴史がひもとかれることは少ない。

江戸時代から明治へ、日本がどのようにして近代国家の仲間入りをしたのか。資本主義はどのようにして日本社会の中で発展していったのか。当時の国民はどのような状態にあったのか。ぼくもある程度は知っているとは思うが、現代史の学び直しはぼく自身のテーマの一つだと思う。現代史を学ぶ意義は、21世紀、この日本を再び戦争する国にしないところにあると思う。この学習は、アジアの中の日本のことを考えさせてくれるものになるし、第二次世界大戦について考えることにもつながる。広島と長崎への原子爆弾投下の意味、日本全土で行われたアメリカによる空襲の意味を考えることにもつながる。

天皇に主権があり、国民は民草だった時代、女性には何の権利もなく男性の所属物であるかのような存在だった時代。自由と民主主義が、申し訳なさそうに小さくうずくまっていた時代。軍隊と警察が威張っていた時代。そこで人々はどのような思いをもって生きていたのか。

書物はたくさんある。学べば見えてくるものがある。
お薦めできるのは日本共産党への入党。党員になると戦前の日本の基本点はよく分かる。自分の生き方の基礎が培われるのは間違いがない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明