痛み止めのはなし

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佐野住民会館で開かれた健康増進セミナーに参加した。「痛み止めのはなし」という題で話をしたのは、和歌山医科大学教授の岸岡史郎先生だった。
薬の話を聞きながら、薬と毒はいっしょという話を思い出していた。
モルヒネや覚醒剤の話も出てきた。覚醒剤への依存は、一回だけでは終わらないというものだった。しかし、がん患者などの痛み止めに投与されるモルヒネは、依存症になるものではないという話もされた。
モルヒネの場合、神経細胞の左記から分泌されるドーパミンが痛みによって少なくなっているので、ドーパミンが増えて痛みを和らげても依存症の状態にはならないという話だった。
薬が脳に対してどのような作用を及ぼすのか、脳科学は次第にそれを解明しつつあるようだ。個人のレベルで薬がどう反応していくのか、解明される日もやってきそうだ。そうなると薬の処方の仕方は劇的に変化するだろう。
それが10年後か20年後か、30年後かはわからないが。
アルコールには依存症的な傾向があるという話もされていた。
人間の脳は、自分自身で十二分にコントロールできない。
とくに、快感に対する感覚は、再びそれを求めるようだ。
脳の中には、麻薬を受け入れる受容器があるらしい。
こんな文章がネットにあった。

人間の脳の中に麻薬を感ずる場所、つまり、麻薬リセプター(受容器)があることがわかってきました。それは細胞膜にあって、たんぱく質分子でできています。脳の中に麻薬リセプターがあるということは、とりもなおさず、外来のものではなく、われわれの脳内にも麻薬作用を持った物質が天然に存在していることを暗示しています。
 この脳内麻薬の初めての発見は1975年のことで、イギリス、スコットランドのアバディーン大学のコスタリッツ教授の下で33才のジョン・ヒューズという研究者がブタの脳から発見したと言われています。この物質はアミノ酸5個で構成されるペプチドと呼ばれるもので、“エンケファリン"と命名されました。その後、アメリカのカリフォルニア大学ホルモン研究所のリーという女性の研究者が脳下垂体から取り出した物質(やはりアミノ酸の連なったぺプチド)が麻薬作用を持っていることを確かめ、エンドルフィンと命名しました。なかでも分子が最も大きい“ベータ・エンドルフィン"という物質は鎮痛作用が一番強く、モルヒネの6.5倍もありました。 このようにして、脳内麻薬は次々と発見され、現在 までに、およそ20種類が知られています。


薬と脳の話はおもしろい。


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Posted by 東芝 弘明