沖縄のたたかい

雑感,出来事

昨日、同級生の友人と別れた後、講演会までまだ時間があったので橋本市岸上にある本屋さんの「ツモリ」に立ち寄った。新書版を中心に読みたいなと思う本を物色した。時間は45分ほど。しかし、手にしてレジまで持っていきたいと思う本が見つからなかった。探したのは哲学的な本。鈴木敏夫さんのジブリ関係の分厚い本には、かなり心が動いた。スタジオジブリの作品にまつわるお話の決定版のような本だった。

6時15分頃になったので会場に向かった。会場の前の駐車場に車を止めると、会場は真っ暗だった。
「あれ?」
iPhoneを取り出してLINEの革新懇のやり取りを見直した。そこにあったチラシの日付は2月7日だった。昨日は2月6日なので、会場の電気は消えて、真っ暗というのは「当たり前」だった。

日時を間違えば、話にならない。ということで、今日はもう一度、夕方、オンライン講演会を聞きに行くことにした。

朝から議会があり、2月会議が開かれた。物価高騰の家計支援の補正予算が提案された。住民税の均等割のみ課税世帯473件に対しての10万円給付と、18歳以下の子どものいる子育て世代の住民税均等割非課税世帯143件、住民税均等割のみ課税世帯55件に対し子ども1人当たり5万円給付というのが内容だった。現時点でまだ生まれていない子どもも3月末までに生まれた場合は給付の対象になり、29人分がさらに見込まれる。
同時に900万円以上の子どもの医療費無料化のための補正予算も組まれていた。昨年と比べ、給付のための支出が増えているのが補正の理由だった。質疑をすると、入院関係とコロナ関係による自己負担が始まったので給付費が伸びているということだった。

全員協議会も開かれて、能登半島地震に対して、議員も義援金を送ろうとなった。議会だよりの題字も5つの案を提案した。議会だよりの委員会の委員以外の人にも提案を求めて、次回の全員協議会で決定しようとなった。

午後は事務所でプチ新年会。お弁当で会話を楽しんだ。夕方から例の学習会に行った。
沖縄の基地をめぐる諸問題のお話だった。基地問題でも、原発誘致の反対運動、誘致運動と同じように、住民の中に賛成派と反対派が形成されてシビアな関係が続く。当然背景に横たわるのは利権。特に国の施策を推進する側には潤沢な支援策にからむお金が下りてくる。たとえば、空港整備という名で、自衛隊も民間空港を利用できるようにする整備費などが出てくる。推進派の自治体首長は、民間空港の整備を前面に押し出して、知事に協力要請を行う等のような動きになる。
住民の側の反対運動は、国に異を唱えることになるので、基本的には手弁当でのボランティア中心のたたかいになる。いつも同じ構図。地域に落ちて来る国がらみの潤沢な資金が戦争準備の推進力になるので、そこに沖縄県民の生活も絡んでくる。国の事業に基づいて生活する県民が数多く出てくるので、住民どおしの分断が形成される。

沖縄が戦場になる可能性がある。南西諸島に自衛隊のミサイル基地がつくられ、アメリカの戦略によると、台湾有事になれば、中国と日本との戦争になる。沖縄と日本が中国によるミサイル攻撃を受ける。こういうことが透けて見えるのに、沖縄県内でシビアに意見が分かれる。しかし、歴史的な経験からすれば、戦争によって犠牲になるのは沖縄県民であり、賛成している人も反対している人もこの中に巻き込まれる。
大きな目で見れば、根本的な利害は一致している。なのに今は激しく対立している。しかも、この対立は、県議会でも市議会や町村議会でも、政治の対決として貫徹していく。首長や議員の選挙が決定的な分岐点として闘われる。

沖縄の問題は、日本の平和と直結している。沖縄が中国との戦争に巻き込まれると、日本の各地にある自衛隊基地が攻撃の対象になる。沖縄における住民の分断とたたかいは、日本の運命を左右する問題として、私たちの目の前にある。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感,出来事

Posted by 東芝 弘明