和紙とうだつの町美濃市
2月6日、7日の両日で岐阜県の美濃市に行ったときに、和紙とうだつの町である美濃市の教育委員会のすすめで町並みを保存している話が紹介され、目の字に作られた町並みを見に行くことになった。
長屋のようにつながった屋根の家と家の境にうだつが作られている。このうだつは、火事が起こったときに類焼を避けるために作られたものだ。
「うだつが上がらない」という言葉は、このうだつからきている。
現地に立つと道の広さにまず驚かされる。
景観を保全している通りに行く道は、江戸時代の初期に作られたものだったが、幅員が9mもある。当時にこんな広い道を作ったのには驚いた。
この景観を保存しているとおりでは、毎年10月に「美濃和紙あかりアート展」が開催される。保存された美しい町並みに和紙につつまれた灯籠のような灯りが並べられ、幻想的な町が目の前に浮かび上がる。
興味のある方は、以下のページを参考にされたい。
美しい町並み大賞
町並みはこんな感じだった。
うだつを正面から見たところ。
龍が並んでいるようにも見える。
かまぼこ形にふくれているうだつはめずらしい。このうだつをもっているお家は、造り酒屋のお店だった。
お店の暖簾も粋だったので写真におさめてみた。
この酒屋さんの中も見せていただいた。京都のお家のようにものすごく奥まで長い。25メートルプールがすっぽり入るような感じだ。
歴史的な景観を残し今に伝えることに重みを感じた。
日本は、古き良きものをどんどん壊し、物を大切にしてこなかった。古い物を壊しながら知らず知らずのうちに日本の文化と心を壊していったようにも感じる。
町並み保存は、単なる文化保護にとどまらないのかも知れない。
「よろしければご覧ください」
美濃市の職員の方がすすめてくださった言葉に、ふるさとへの強い思いを感じた。
かつらぎ町に胸を張って見せたい歴史的な景観がどれだけあるだろう。
帰りのバスの中では、こんな話になった。