MacとWindowsの違い

雑感,Mac

インターネットエクスプローラー(IE)6でも、ブログがきちんと表示できるようにしたいと思って検索しています。しかし、スタイルシート(CSS)の書き方を紹介している記事は見あたりません。
出てくるのは、IE6に対して、「バージョンアップを求めよ」というものです。
マイクロソフトは、なかなかソフトの出来が悪い会社だと思っています。wordしかり、IEしかり。
共通しているのは、レイアウトの崩れです。自分の会社のソフトで作ったテキストさえまともに表示できないのは、ものすごく腹立たしいものです。
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があります。Microsoftの全世界的勝利は、まさにこの言葉を体現していると言っていいのではないでしょうか。

IEは、バージョンによってサイトの見え方が全然違います。だからネット上にもバージョンの違いによってどう見えるのかを検証するようなサイトさえあります。酷評されているゆえんです。ぼくのこのブログも、IE6では、右横のカラムが見えません。画面の解像度が低い場合は、端が切れて読めません。文章が1文字か2文字見えないというのは腹立たしいものです。

役場のパソコンは、まだXPが主流で、しかもIE6が大半を占めています。ちゃんと見えないという苦情が届いています。でもそのままあきらめようかと思いはじめています。
wordpress(ぼくが採用しているブログのソフト)は、IE6のサポートを終了し、IE6とは決別したようです。wordpressも定期的に新しくなっています。IE6との決別は、システムを軽くするのに役立つと思われます。その結果、見え方に問題が発生しているようです。

IEについては、次のようなことだと思っています。
下位互換をとりながら新しい機能を搭載していくためには、ソフトの土台がしっかりしていなければなりません。バージョンが変わるたびに表示が混乱するようなものでは話になりません。MacのSafariを見習って欲しいものです。

というか、パソコンは難しい、分からないと嘆いているみなさん。
疑ったことはないと思いますが、難しさの圧倒的多数の問題は、MicrosoftのWindowsをはじめとしたシステムとソフトにあります。
その世界だけとつき合っていると見えませんが、Windowsの横に小さい会社だけれどもっと使いやすいOSとソフトを兼ね備えた会社があります。その名はAppleです。
Appleは、コンピューターにパーソナルという革命を起こした会社です。大型コンピューターだけしかなかった時代に、パーソナルコンピューターを作り、コンピューターを会社の中に据え付けられた動かせない機械から解放しました。

パーソナルコンピューターの時代は、爆発的にやって来ました。それからしばらくして、MS-DOSが、コンピューター言語によるプログラムからようやく抜け出そうとしていた、その時に、Appleは、現在の基本となっているデスクトップという画面を実現していました。ゴミ箱にファイルをほかすとファイルが消えるという、今では当たり前のことが、ものすごく不思議だった時代に、Appleはそういう画面をもっていました。ものすごく小さな画面でしたが。
今、オフィスにある端末のパソコンは、パーソナルコンピューターそのものです。オフコンという言葉も滅多に聞かなくなりました。パソコンが、パーソナルコンピューターの略語だと言うことを知らない人も増えています。端末は、ネットワークを形成し、host computerは、サーバーという名で呼ばれるようになりました。
すべて指示を出していたメインコンピューターは、コンピューター同士のネットワークへと変化し、このサーバーは、さらに開かれた形でクラウド化し始めました。家庭の端末である自分のパソコンが、スーパーコンピューターとインターネットで結ばれ、ネットワークを形成し始めています。

この流れを生み出す上で決定的な役割を果たしたのは、アップルという会社でした。Windowsは、Appleよりも遅れてパーソナルコンピューターの流れを作り、Windows3.1を世に出しました。
しかし、Windows8になった今も、WindowsはMS-DOS時代のマニアックな難しさを持っています。分かりやすいデスクトップも、その薄皮をめくると、どこをどう管理すれば良くなるのか全く分からないチェックボタンが顔をのぞかせます。エンジニアの人々は、この設定のお化けのような機械を、ものすごい知識で理解して管理します。複雑な設定を苦労しながらやりこなしています。ここに誇りを感じて。

しかし、こういう一般の人には全く分からないような、いったんトラブルが発生すると素人では修復不可能な機械をどんどん売っていること自体、おかしなことです。もっとコンピューターは扱いやすい友人のようでなければなりません。
Macは、もちろん根底には、複雑で難しい設定をもっています。同じコンピューターですから。しかし、それは、一般のユーザーからはかなり深いところに置かれています。Windowsは、薄皮一枚剥がすと機械の顔がむき出しになりますが、Macは、個人で使っている場合、ほとんどこの機械の顔を見ることはありません。
マニアックな、専門家が嬉々として喜び、誇りに感じるような設定の難しさはないということです。
システムエンジニアの方々は、こういうMacの世界について、全く違うものだといいます。コンピューターに対する考え方の違いが、文化の違い、仕様の違いになっています。

この違いは、iPhoneやiPadになるとさらに際だってきます。Windowsの世界のスマートフォンやタブレット端末は、Windowsの延長ですから、設定が複雑になっています。調整不可能な難しさがあると言ってもいいでしょう。
多くの人は、これを自由度が高いといいます。でも、この自由度の高さは、複雑なゆえに設定しがたい不自由なものになっています。iPhoneやiPadには、複雑な設定はありません。使い勝手のいい世界が広がっています。使い勝手の悪さは、ソフトの出来不出来に寄ります。それだけの話になっています。いかにして良いソフトを探すのかということですが、ソフトはすべてAppStoreにあります。信用できないような、怪しいサイトからのダウンロードはありません。

Macの良さは使ってみないと分かりません。
自民党や民主党しか知らない人は、政治ってどろどろして汚い、恐ろしい世界だと思っているし、不合理がまかり通る世界だと思っているでしょう。裏切ったり裏切られたり、変わり身が早かったりと。魑魅魍魎とした世界にも面白さはあります。良いことと悪いことはすべてにおいてつながっており、裏も表も渾然一体というのは、世の中そのものですから、そこにはものすごいエネルギーがあります。でも、人間のコントロールがききません。
まさに、Windowsの世界のようです。

Macは、日本共産党のようにすっきり明快です。日本共産党もつき合ってみないと分かりません。でもMacを好きな人が、Macから離れられないように、物事の真実を見極めるという点では、面白い、為になる世界が広がっています。
Macは、Macを使って何かを表現する人々に愛されてきました。新しい文化の担い手、新しい芸術の担い手にMacは、手に馴染む色鉛筆のように大事にされてきました。Windowsの魅力は、魑魅魍魎にあります。機械の面白さには魅力がありますが、新しい何かを生み出すという点では、かなり弊害が多いといわなければなりません。

最後は、勝手な比喩になって、こじつけてしまいました。
結論。日本共産党の好きな人は、どうぞMacを使ってください。似ていますから。


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Posted by 東芝 弘明