映画が大好き

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映画についてのコメントを読んでいると、映画について書いてみたくなった。
共産党関係の仕事をするようになって、自分の自由な時間も活動にあてているような状態だったので、ほとんどテレビを見なかった時期があった。
演劇鑑賞会にも入会していた時期もあったが、1年で1回しか演劇会場に行くことができなかったので、娯楽といえば、自分の自由な時間に見ることのできる映画が、唯一の楽しみだった。
自分の最高記録は、1日に6本の映画をはしごしたこと。その日、最後に見た映画はスピルバーグの「ET」だった。
この人の作品の中に「カラーパープル」という作品がある。黒人の人種差別をあつかった映画だ。
映画館で見ることができなかったので、これはビデオで見た。
日本の映画で、最も心に残っているのは「砂の器」。監督は野村芳太朗。この映画のラスト30分は、ほとんど映像だけで見る人の心を打つものだった。
駅のホームで引き離される父と子。走り去る機関車。ハンセン病という重いテーマを抱えて静かに世に問うた作品だった。
「風と共に去りぬ」は、1939年の作品がカラーであることに驚かされた。見たのは1987年。見た時点で48年前の作品だった。今年で69年前の作品ということになる。第2次世界大戦前夜の作品だとはとても思えない作品だった。レット・バトラーは、スカーレット・オハラを次第に心の底から愛するようになったが、スカーレットは、結局真実の愛を知らず、強気に叫ぶ。「明日は明日の風が吹く」。
ミュージカルでは、「雨に唄えば」が好きだった。「サウンド・オブ・ミュージック」は、ドイツ軍の検閲のなか、劇場でエーデルワイスを歌うシーンに涙が流れた。「コーラス・ライン」は、アメリカのブリードウェイのダンスの層の厚さをまざまざと見せつけ驚かされた。ミュージカルの歌と映画が違和感なくとけ込んだ作品だった。
白黒映画で好きなのは「ペーパームーン」と「ローマの休日」。日本映画では木下恵介監督の「二十四の瞳」。チャップリンの「ライムライト」──これはしみじみと悲しい。
「チャップリンの独裁者」には、チャップリンの戦争を憎む気持ちが鮮明に描かれていた。この映画が封切られたのは1940年。ヒットラーはこの映画を見ている。当時のアメリカには、反共主義的だという理由で、ヒットラーを評価する傾向もあり、右翼的な勢力が台頭しつつある中で、チャップリンのラスト6分間の演説は、批判と圧力を受ける対象になったという。チャップリンは、1952年「ライムライト」の宣伝でイギリスに行く最中に、アメリカから「事実上の国外追放命令」(ウキペディア)を受けた。民主主義的だったためにチャップリンはアメリカから追放されたのだ。
ウキペディアの「独裁者」の項から少し引用しておきたい。

この6分間の演説について右翼勢力は共産主義者の陰謀であるとして強く反発し、またイギリス政府やアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトは『独裁者』はアメリカの国益を損なうとしてチャップリンに対し圧力をかけた。
当時のアメリカはナチス・ドイツはドイツの経済復興を成し遂げ、国力を回復し、反共主義の国であるとして肯定的な評価をする傾向が強かった。また、1929年の大恐慌によってKKKを中心とした右翼が台頭し、黒人、ユダヤ人を迫害する風潮も強く、そのことも独裁者に対する反発を促進させることとなった。
一部のチャップリンの評論では『殺人狂時代』がアメリカ追放の原因であると論評しているものがあるが、チャップリンに対する政治上の反発は『モダン・タイムス』の頃、もっと遡れば第一次世界大戦の頃から上がっており、また以上にあるように最大の収益を上げた『独裁者』に対しても政治的圧力や反発があった。


オードリー・ヘップバーンを一番きれいに撮った映画だと思うのは「マイ・フェア・レディ」、松坂慶子を最もきれいに撮ったのは、「浪花の恋の寅次郎」。綺麗といえば、イングリット・バーグマンの「カサブランカ」。オードリーの「ティファニーで朝食を」の「朝ご飯はティファニーで食べるの」という会話が忘れられない。
かっこいいと思ったのは、ポール・ニューマンの「ハスラー2」、ケビン・コスナーの「アンタッチャブル」。
SFで夢中になったのは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「スター・ウォーズ」。初めて見たときの「猿の惑星」。そうそうチャールトン・ヘストンの「オメガマン」(アイ・アム・レジェンドによく似ている)。これはもう一度見たい。
ジブリで一番好きなのは「天空の城ラピュタ」。一回しか見ていないのは「もののけ姫」。ルパン三世の「カリオストロの城」もいい。トトロで大赤字になり、その穴を埋めるために作った「魔女の宅急便」も好きだ。
「魔女の宅急便」は、なぜ「宅急便」なのか。なぜ「宅配便」ではないのか。ここにすべての秘密がある。この作品は、「クロネコヤマトの宅急便」とタイアップして作った作品であり、くろねこのジジは、まさにクロネコヤマトのあのクロネコなのだ。
「となりのトトロ」は「火垂るの墓」といっしょに封切られたが、上映中は「絶賛上映中」という宣伝だった。しかし、「絶賛上映中」の作品の中には、興行的には苦しいものがあるにちがいない。
山本薩夫監督、大竹しのぶ初出演の「ああ野麦峠」ももう一度見たい。山田洋次監督の「ダウンタウンヒーローズ」の薬師丸ひろ子もよかった。
きりがないのでこの辺でおしまい。
「いやあ、映画ってほんとにいいですね」
「それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」


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Posted by 東芝 弘明