審議会は、いきなり、説明なしに始まった。

出来事,教育

かつらぎ町における中学校給食は、平成26年(2014年)4月から始まる予定だ。
これは、多くの人が待ち望んでいる事業でもある。

夜7時から学校給食運営審議会が行われた。以前は笠田小学校のPTA会長だったので、この立場でメンバーに選ばれて審議会に参加していた。今回は、議会の厚生文教委員会の副委員長として参加することになった。

審議会は完全充て職。審議の途中であっても、任期が来たらメンバーは入れ替わる。この会は、委員の意見を大事にするというよりも、形にこだわっているといえるかも知れない。もしかしたら今日委嘱された人の中にも、任期が今年の3月末に切れる人がいるかも知れない。この人の場合は、会議に1回参加させて「はい、おしまいです」という形になる。
今夜の会議に参加した委員のうち、半数は新しく入れ替わった人たちだったようだ。ぼくもその一人。テーブルには、名前を書いた封筒があり、そこに今日の議題と資料が入っていた。資料の事前配布はなくて、いきなり報告といきなり審議という形であり、しかも、今日の審議で町学校給食についての審議会における議論はおしまいにしたいというものだった。

これで、参加者に意見を出せというのにはかなり無理がある。
こういう会議の場合、はじめて参加した人々はほとんど意見を出せない。今日も審議会の性格についての説明はなかった。半数が新しい委員だという報告の後、自己紹介をして、いきなり報告が始まり審議が始まった。はじめて選ばれた人は、教育委員会と審議会の関係も分からず、何を審議しているかも非常に分かりにくいに違いない。
これは、いきなり目隠しをしたままプールにほうりこんで、25メートル先のゴールまでとにかく泳げというようなものだ。競技のルールさえ説明していないので、ほうりこまれた人は、なぜほうりこまれたのかも理解できないのではないだろうか。
結局、意見を出したのは、審議会の性格を理解している人だけだった。

うーん。
かつらぎ町の教育委員会は、住民とのコラボレーションという点では、かなり遠い地点にいる。意見を聞きたいといいながらも、意見を聞く態勢にはなく、
「審議会を開きました。意見を述べてもらいました。では進めさせていただきます」
という形だけがほしいようだ。
もしかしたら、教育委員会は、今日のような会議の開き方を、乱暴な開き方だとは思っていないのかも知れない。そうだとすれば、病理は深い。

いくつかの事務組合の議員になっているが、就任するとそれぞれの事務局が会いに来て、一通りの説明を行ってくれる。会議の前に議会の進め方や現在の状況についての説明がある。議案の事前配布は当たり前だ。こういう運営の仕方を見習うべきではないだろうか。


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出来事,教育

Posted by 東芝 弘明