岡田つとむさん、紀の川市議選告示

出来事

紀の川市議選が告示された。定数22人に対し4人オーバーの26人が立候補した。現職17人、新人9人の大激戦だ。日本共産党は3人が立候補している。現職2人は男性、新人1人が女性だ。
那賀・粉河を基盤にしているのが岡田つとむ候補、打田町が石井ただし候補、貴志川町と桃山で中村まき候補となっている。新人が9人も立候補すると、つながりによる選挙によって、支持層が錯綜し選挙の動きが極めて分かりにくくなる。1票を争う選挙というのは、言葉のあやではなくて、まさにわずか1票の差で当落が分かれることも起こりうる。
過去、粉河町の時代に町議選で、日本共産党の候補が最下位同数でくじ引きとなり落選したことがある。

紀の川市は、合併後8年で基金をものすごく貯め込みながら、大型公共事業を大規模に行ってきた自治体だ。驚くのは、粉河中学校の改築だった。1校につぎ込まれた建設費は52億円。この内用地代が24億円、建物が28億円となっている。
土地開発公社の塩漬け土地を自治体が帳簿価格で買い戻して、そこに中学校を移転改築したということだが、上物の28億円というのは、普通なら学校2校分ぐらいの予算に匹敵する。
かつらぎ町は、3つの小学校の全面改築と2つの中学校の耐震改修を42億円程度で行っている。予算の大きな違いには、ほんと、驚きを禁じ得ない。

紀の川市は、平成17年に5町が合併してできた自治体だ。28年から5年間かけて交付税が削減される。削減額は28億円に上るという。5つの町の交付税の合計金額を10年間保障したのちに、5年間かけて一つの自治体の計算方式に切り替えるというのが、合併した町すべてで行われる。これは、交付税の合算算定から一本算定への変更と呼ばれている。
市が締め付けを強める最大の理由は、3年後から始まる交付税の削減にある。
しかし、神々は細部に宿る。厳しいといいつつも、なぜ豪華庁舎(47億円)を建て、給食センターに13億円をつぎ込むのか。大きなハコモノ建設の態度に財政に余裕があることがにじみ出ている。財政は厳しいという言葉を信じるのか、行ってきた態度を信じるのか。答えは明白だろう。
貯め込まれた基金は、人口が同じ橋本市と比較してみると、実に橋本市の3倍程度の103億円に上る。住民に背を向けている地方自治体というのは、お金が余っていても、そのお金を住民の方にはなかなか使わない。こういう行政のあり方が問われているとともに、この行政に一貫して追随してきた議会の有り様も問われている。

岡田市議は、雨の中を元気に出発した。写真は、朝の出発式における岡田市議候補の訴え。
ぜひ、市民のみなさんのご支持をお願いしたい。

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Posted by 東芝 弘明