溝掃除と敬老会

出来事

keiroukai

年に一度の地域の溝掃除が朝7時30分からあった。いつも鋤簾(じょれん)と呼ばれる幅広の鍬のような農具を持って溝の泥上げに行く。鋤簾を検索するとまさに泥あげの道具という説明がある。ぼくが毎年泥あげを行う溝は、三面コンクリなので、底を掘ればコンクリ打ちの平らな面に当たる。泥を掘りすぎて底をかいてしまうようなことは起こらない。背の高い草が水路の中に生い茂っていても、コンクリには根をはることができないので、力を入れなくても溝から草を取り出すことができる。
しかし、長い距離のある溝にびっしり草が生えている溝の横に一人で立つと作業にためらいがでる。
「これを一人で?」
内心そうつぶやいて、溝の一番上に行き作業を開始した。10分もしないうちに男どもが数人やってきて、一定の間隔を置いて溝に入った。
「ああ、これでこの溝の草が全部ひける」
15分も作業をすると汗だくになってくる。かなり距離が進んだなと思って顔を上げると、数十メートルある溝の草は、きれいに土手に上げられていた。
「この溝は作業終わり」
そう判断して、今度は溝の下にまわる。少し勾配があり段差がつき水が下に落ちるところに入った。こういうところには、構造上、かなり泥が溜まる。鋤簾に満杯粘りけのありそうな泥が着いてくる。これを少し高い土手の上に上げるのには、少々足腰と腕に負担がかかる。時々休憩しながら泥あげを行い、水の通りが良くなってきた頃、上で作業を終えた男が、下の溝に集まってきた。下から押してきた人と上から押してきた人が合流し始めると作業の終わりが近い。
小1時間作業をすれば、溝掃除は終了となる。
昨日は雨だったが、今日はいい天気。作業を始める前は、少し寒いかなという感じがあったが、作業が終わる頃には汗が顔から噴き出していた。

かなり泥が飛んで、手にも匂いが染みついたので、シャワーを浴びた。そのあと休憩し、昼食を取って、12時40分頃笠田ふるさと交流館で開催される婦人会主催の敬老会に出席した。毎年、この敬老会は母の日に行われている。町長と掘県会議員が来賓として参加されていて、来賓を代表して挨拶をおこなった。
77歳と88歳、99歳の人数が紹介され、表彰が行われた。壇上に上がった方々はみなさん、元気だった。出し物は、歌と太鼓と踊り、手品、ミュージカル、最後が「かつらぎ音頭」。出席された高齢者の方々は、よく笑って楽しそうだった。


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出来事

Posted by 東芝 弘明