心は最初真っ白な状態なのか?

雑感

kokoro

「人間の心には、確固たる形がないと思う」
ぼくはそう言った。
「心というのは、相手やまわりのものによって変化し、変容していく」
そうも語った。酔っ払っていたのだが、自分の語ったことは、記憶に残っている。
このときの会話では、ぼくの語ったことに、まわりの友人は、ほとんど同意しなかった。
このテーマは、自分の心はどうやって、形成されたのか。そこには遺伝的な要素はないのか。という問いにつながるものだった。

人間は、物事に能動的に関わりながら自分を形成していく。関わり方の違いが性格の違いになっていくとも思っている。
酔っ払っている時には、「心というのは最初は真っ白な状態」と答えたが、それは果たしてそうなのか、という疑問が自分の中に湧いてきた。
それでAmazonを検索して買ったのが、『「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか―パーソナルゲノム時代の脳科学』 (NHK出版新書) という本だ。
男女の脳を調べていくと性差があるのが分かってきている。ただし、その性差が男性の脳と女性の脳でどのような違いになって現れるのかは、ほとんど分かっていないらしい。心の有り様が、遺伝によって形成される要素を持っているのかどうか、というのは、結局は物質的なものだと思うのだけれど、もうすぐ届く本にヒントか答えが書かれているのではないかと期待している。

ぼくは、心の有り様や性格は、環境によって大きく変化していくし形成されていくのだと思っている。でも同じ1歳の赤ちゃんでもかなり違う性質があることをどう説明するのかということになると、判然としないような気がしている。子どもは、生まれながらに違った性質を持っているのではないか。その性質の違いが、性格形成に影響していくのではないか、という疑問がぬぐえない。

アプローチの仕方は、唯物論であることには変わりがない。ぼくは、身体と離れたところに魂があって、この魂は確固としてあるというような立場には立っていない。心の有り様を調べていくと精神疾患である統合失調症は遺伝するのか、という問いにもぶつかる。統合失調症は、脳の中に分泌されるドーパミン過剰分泌に原因があるという説もある。しかし、脳内分泌物質の過剰は、環境によって起こったものだという傾向も強い。
現在の到達点では、明確なことは分からないだろうけれど、この問題にアプローチしてみたい。
自分なりに考え方がまとまれば、このブログにも書いてみたい。


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雑感

Posted by 東芝 弘明