本番の演説を書いておきたい

選挙後、相談事を一つ一つ解決するために動いている。今日も夕方、訪問すると1時間以上の話になった。相談事の中には大きなテーマもある。まだ街頭演説は10回だけ。明日は街宣もしたい。
宣伝カーはバッテリー切れだと思っていたが、どうも違うようだ。あと2か月後には、新しい宣伝カーにリニューアルしたいと思っている。今回修理するかどうか迷っている。宣伝カーが壊れていたとしても、ハンドマイクで街頭宣伝はできるのであまり気にしていない。
今回の選挙で、対話で支持を得たのは800人程度だったのではないだろうか。そこから先の支持は、選挙本番中の街頭演説によって、支持に結びついたのだと思われる。街宣は、候補者のぼく以外にもかなり行われた。演説原稿はぼくがつくったものだった。
今回、選挙に向けたアンケートと事前のリーフ、事前ビラ、選挙はがき、証紙ビラなどは、すべてぼく自身が作成したものになった。演説の原稿例もすべてぼくが作成した。こんなことは初めてだった。これらの宣伝物を作成するのにかなりの時間がとられ、これも選挙準備を遅らせた要因になった。ぼく以外の人が作成してくれたのは、本番ビラとアナウンサースポット、電話のかけ方参考例だった。
早朝配達5日というのも夜に仕事ができないという足かせになった。
今回の教訓を抽出する際に考慮しなければならないのは、対有権者に対して各候補者が働きかける運動がすごく小さかったことだ。声をかけても「あなたが初めて」という反応が告示前日でもあった。有権者に各候補者の働きかけが極めて弱いなか、選挙に突入したし、最後までその状況は変わらなかった。したがって、多くの有権者が、ぼくの街頭演説を聞いてくれて、出てきてくれたし、聞いてくれた人が支持を表明してくれた。こんな選挙は初めてだった。
訴えた内容は以下のとおり。かなり短い演説になった。
かつらぎ町議選挙 東芝弘明 本番の演説
ご町内のみなさん、町議会議員候補の東芝です。訴えをさせていただきます。
今回、宮井健次議員が引退しました。したがって共産党の候補者は私東芝弘明1人になりました。宮井議員への温かいご支持、ご支援ありがとうございました。
32年前、2人は一緒に町議会に初当選させていただきました。私は30歳でした。この頃、かつらぎ町は学校給食さえ実現していない、町独自の施策はほとんどない町でした。
2人で実現したのは、学校給食の実現、その給食費の無料化、小中学校の冷暖房化、ごみの収集システムの確立、山間部のごみ収集の週2回化、妙寺公民館の建て替え、紀北分院の存続。
最近、和歌山県内のランキングで、かつらぎ町は住みここちのいい町、1番になったり3番になったりしています。日本共産党議員団の努力が、住みここちのいい町につながったと、私は思っています。
みなさん、今回私は4つのことを提案しています。
1つはめは、第3こども園の設置です。三谷こども園と佐野こども園、きめ細かい保育を行っていますが、園内は過密で、職場からは悲鳴も上がっています。移住で子どもが増えています。第3こども園はどうしても必要です。
2つめは、国民健康保険税の値下げです。5年後に国民健康保険税は県内で統一されます。値上げは避けられません。今でも国保税は所得の10%を超えています。私は、町独自の施策をつくって引き下げるよう提案します。
3つめは、気候危機対策です。産業革命以来の地球の平均気温の上昇を1.5度以内に抑えないと、人類は生存できません。
かつらぎ町にもできることはあります。私は、再生可能エネルギーによる新電力会社をつくって電気の地産地消を実現し、電気代も安くしようと提案しています。これとあわせ、住宅のアルミサッシを2重窓にすれば、電気の使用量を40%カットできるので、住宅リフォーム助成を提案しています。
4つめは、自宅から目的地に行けるエリア型の乗合タクシーの実現です。全国で低料金の乗合タクシーが広がっています。この課題では、4年間、保守系議員とも力を合わせてきました。タクシーのように便利でバスのように安い乗合タクシーはどうしても必要です。
みなさん、私、東芝弘明、住民の声を議会に届け、この声の実現で住みよいかつらぎ町をつくりたいと決意しています。みなさん、宮井健次議員にお寄せいただいた信頼を私に繋いでいただき、議会に押し上げていただきますよう心からお願い申し上げ、この場所からの訴えを終わらせていただきます。ありがとうございました。
この演説を最後まで聞いていただき、握手しに行くと強い反応が返ってきた。中には「選挙に行くつもりはなかったが、妻と2人で明日必ず行く。正直に言うと共産党は好きじゃないが、あんたの演説はいい」と言ってくれた年配の男性もいた。
毎日ブログを書くことを17年続けてきた。長文(原稿用紙10枚)を自由に書けるようになると、話し方が変わるという齋藤孝先生の話を信じて努力してきた。ブログは膨大な量になっている。
この17年間で話し方は確実に変化した。選挙本番中、一度だけ妙寺地域で1時間スタンディング作戦を実施した。妙寺駅の東側の跨線橋の北詰に立ってみんなで手を振りながら同じ場所で3回演説をした。最初の2回は同じ内容の訴えをしたが、「3回目の演説をして」と言われたので、「同じ演説をするのは、聞いている人にも申し訳ないので、違う内容の演説をします」と言って宮井議員とぼくが32年間、町議会でどのような役割を果たしてきたのかを、32年間の変化と議会改革の歴史も踏まえ10分ほど訴えた。
テーマさえ決まれば、ブログで毎日原稿を書くように訴えができる。マイクがキーボード、しゃべっている言葉はブログを書くときの原稿。自分の言葉が次の言葉を生み出していく。口述筆記をしているような感じだ。
昔は、本番の演説によって頭が固まっていき、選挙中はこれ以外の演説ができなくなった。原稿を暗記しなくなった今は、自由にしゃべることができる。
議員の仕事の多くは、文章を書くことだといえる。文章を書く訓練は、野球の素振りと同じ。毎日書くことによって文章力は格段に向上する。毎日文章を書くためには日記をお薦めしたい。ぼくは強制力を持たせるために2005年からブログ日記を毎日書くことにした。それから17年。ある時期から文章を書く力が話す力と結びつくようになった。齋藤孝先生が書いていたことは本当だった。毎日文章を書く努力は自分を大きく変化させる。この効能は極めて大きい。大量に本を読むだけでは、文章は上達しない。国語力を高めるために一番必要なのは文章を書くことだ。文章を書く行為は、日本語を身につける上で最も重要な総合的学習になる。
日本共産党の議員として議員のスキルを向上させたいと思うのであれば、毎日かなりの分量の文章を書くことをお薦めする。書く力を高めるために、エッセイのように情景の描写のある文章もお薦めしたい。新聞記事のような逆三角形の文章を書く力と、情景描写を含んだ文章を書く力を身につければ、人生さえも豊かになる。








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