一般質問の反省点

雑感,議員の活動

一般質問が終了した。
「東芝議員、今日はいけてなかったですね」
本会議場から階下に降りて事務局に行くと、そういう声が返ってきた。
今回は、少し法律にこだわりすぎた。質問を聞いている人にとっては退屈だったようだし、高校再編の質問については、時間がなくなって来て、はしょらざるを得なくなった。天野・志賀・新城に公民館の設置をという質問をもう少し短くすべきだった。最初の法律の部分にこだわりすぎたのは、公民館の在り方を根本から問い直してほしいという思いからだが、この自分の主観に自分自身が引っ張られすぎた。

公民館は、まちづくり、まちおこしにとって、一つの核になるような位置を占める。生涯学習課の有り様がまちづくりにとっては重要になる。公民館の原点がどこにあるのか。何を大切にして公民館の活動を作り上げるのか。このことを伝えたかったが、質問が成功したとは言いがたかった。そのために笠田高校の廃校という大事な質問を展開することができなかった。

質問を通じて、高校再編問題については、運動を起こす必要性をさらに痛感した。いろいろな人との意見交換が求められると思われる。県が罪づくりなのは、結論が出るまで時間が短いということだ。ここを何とかできないものか。少なくとも4年ほど、考え行動できる時間がほしい。当然、次の県議会議員選挙の争点になるようスパンを設定すべきだろう。和歌山県民全体を巻き込むような議論をすべき課題なので、地域と高校の在り方、高校の教育の在り方、どうして過疎化と少子化、高齢化が進んで人口が減少しているのか、地域経済の衰退に対して、住民は何を選択すべきなのかを考える機会にすべきだと思う。高度経済成長型でない経済的な発展の未来像を考え直す必要もあるだろう。こういうことを高校再編とからめて根本的に議論すべきだろう。4年ほどの期間を設定すれば、国の少人数学級の議論も前向きに変換すると思われる。

現行の40人という1クラスの単位が変化すれば、和歌山県教育委員会のきのくに教育審議会が出した答申の意味はなくなる。この答申は、日本の教育のモデルがいかに狭いのかを表している。難関大学への進学、アスリートの育成、芸術に秀でた人間の育成というような目標を全生徒に押しつけて、偏差値で輪切りにするような教育の在り方は、根本的に問い直さねばならない時期にきているのに、この傾向をさらに強めるような教育の制度設計をして、本当に未来があると思っているのだろうか。ということも問いたい気持ちがある。

改革を急ぐな。とりあえずはそう言いたい。


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Posted by 東芝 弘明