「朱蒙(チュモン)」についての感想

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最近、ブログの記事が短くなって、明らかに手を抜いている感じになってきた。
毎日、違うことをしている。
忙しいという言葉がぴったり当てはまる。
今日も決算委員会と事務所で共産党の会議があった。
明日は、大運動実行委員会の申し入れ活動と紀の川市の選挙対策の会議がある。
学校給食のビラとかつらぎ民報の作成がまっているし、佳境に入ってきた決算委員会の報告書づくりも入ってくる。
土曜日は、憩楽クラブのスポーツテストがあるのだけれど、打田町での選挙関係の会議と重なってしまった。
ま、考えていても仕方がないので、毎日、さまざまな違うことをおこなう必要がある。
忙しいといいながら、韓国の歴史ドラマ「朱蒙(チュモン)」を毎週見ている。
朱蒙(チュモン)公式サイト
日本の大河ドラマをほとんどちゃんと見たことがないので、日本のドラマとの比較にはなっていないのかも知れないが、印象を書いてみよう。
日本のドラマは、人物の性格を中心に物語が描かれていく。しかし、朱蒙(チュモン)は、人間の個性的な性格を輪郭深く描きながら、同時に時代の中で変化していく人間の姿をリアルに描いている。
プヨという国の宮廷の中で蠢く権力の争いが描かれており、物語は、さまざまな勢力の思惑が相互に絡み合いながら事件を引き起こしつつ進む。それぞれの勢力の思惑がリアルに描かれ、この描かれ方が深い。
勧善懲悪は退けられており、悪人がほとんど存在しない。題名のチュモンは、このドラマの主人公の名前。チュモンは、プヨ国の第3王子で、この王子に対抗しているテソ王子(長男)は、チュモンを殺そうともし、チュモンの師匠であるへモス将軍に対し軍隊を派遣してまで殺害する。しかし、そういう行為に至る経緯がリアルに描かれているので、悪い人物というような感情が湧いてこない。
時代が、人間の感情や行為を左右し、人間の性格を変え、成長していく姿をリアルに描く。
話の最初の頃のチュモンは、どうしようもなく頼りない。それが、さまざまな出来事を通じて成長し、たくましくなっていく。話の最初の頃、のちにチュモンの恋人になる商団の娘、ソソノとチュモンは旅先で出会う。その頃のチュモンと王の護衛総官になり、コジョソンの流民を助けるために戦をおこうなおうと進言するチュモンとは別人のように見える。
ソソノが、チュモンに対して「あなたは変わったわ。その自信に満ちた目、まるで出会った頃とは別人のよう」というシーンがある。このセリフは、ドラマを見ている人間を深く納得させる。自信に満ちたチュモンの姿は、最初の頃の自信のない姿と全く違う。同じ俳優なのかというほどに差がある。
日本のドラマで、こういうシーンはあまり見られない。
人間は時間の流れの中で変わっていく。自分自身がそうだ。30歳の頃の議員になる前の自分と50歳近くなった自分とは、ずいぶん違う。性格はあんまり変わらないし、日常の感情にもそんなに違いはない。しかし、この20年間努力してきたものには大きなものがあるし、自分が見えるようになった世界は幅も広く深くなった。登場人物の個性や性格がリアルに描かれながら、同時にその個性や姿は、時代と事件の中で次第に変化していく。これをリアルにとらえた描き方と、さまざまな思惑をもった勢力の姿をリアルに描くことによって、へんてこな悪人としては描かれていないというところに深さを感じる。
日本のドラマとの違いは、この点にあるのかも知れない。
こういう骨太いドラマを見ていると多くの人が夢中になるのが分かる。


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Posted by 東芝 弘明