第五回わかやま住民要求研究集会

雑感,出来事

20151010

わかやま住民要求研究集会があった。待ち合わせをして議員5人で会場に向かった。京奈和に乗って和歌山に行く。到着したのは30分ほど前だった。
午前中、中嶋信徳島大学名誉教授の記念講演があった。演題は「アベ『地方創生』を乗り越える ─私たちの地域づくり戦略を示そう─」だった。
パワーポイントを使っての講演だった。地方創生とは何か、自治体の計画に対し、住民自治の運動を起こしていくことを通じて自治体の計画をよくしていくことが大切になると思った。
こういう講演は、聞きっぱなしにしたら忘れていくだけ。関係する本を読んだり、調べるということを重ねて初めて生きてくる。地方創生がテーマだったので今後に生かすことのできる記念講演だった。ぼくは、講演が終わってから一つだけ質問した。

お昼は、12人を案内してビストロ・ソレイユに行ってランチを食べた。もう少しゆっくりしたかったが、お昼の休憩時間が50分だったのであわてて会場に戻った。
午後は第4分科会「農業・林業」に参加した。4つの報告があったが、限られた時間で4つ報告をするのは、多いと思われる。2つぐらいの報告に基づいて議論する方がいいと感じた。林業の報告があったが、報告を受けて林業については、全く何も知らないに等しいことが自覚された。かつらぎ町の林業はいったいどうなっているのか、森林組合の事業にはどのような意味があり、動向方向を目指して動いているのかを把握する必要性を感じた。

農業については、紀の川農協と地域おこし協力隊の方の報告、農協改革の国の動きについての報告が行われた。
農業の方は、具体的だった。どうすればいいのか、という点では、農協、農家、地域住民、地方自治体が一緒になって現状を出し合い展望を見いだす努力が必要だということを感じた。そのためにも、移住してくる住民を受け入れる地域のあり方をじっくりと考えていくことの重要性を感じた。紀の川農協が努力していること、自治体が努力していること、いろいろな団体が努力していることがまだ結びついていない。これをつなぎ合わせて、地域住民の中で議論していく仕組みを考える必要があると思った。
ぼくは9月会議で、かつらぎ町全域を田舎暮らしの地域に、という提案を行ったが、住民の具体的な努力が結びあわされていく中に展望があると思いはじめている。

地方自治体の中には、人口減少という危機に直面して、この課題に正面から取り組もうとしている機運がある。すべての自治体はそうなっていないが、聞きに向きあい始めている自治体があるということだ。しかし、そういう認識をもっていてもまだ、住民の様々な取り組みと自治体の努力が結び合わさっているわけではない。そこにはまだまだ大きな溝がある。住民と行政のコラボレーション、共同組合や生協、運動を担っている団体とのコラボレーション、これらが横たわっているさまざまなものを乗り越えて、力を合わせることが必要な時期に入りつつある。そのためには、自治体が地域の中にあるさまざまな運動を積極的に評価し、手をさしのべ協力し合う方向へと変化することが大事になっている。


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雑感,出来事

Posted by 東芝 弘明