「国会報告と要求懇談会」

出来事

和歌山市で「国会報告と要求懇談会」が開かれたので参加した。国会議員で出席していただいたのは、宮本たけし衆議院議員と大門みきし参議院議員の2人。会場には、労働組合の幹部の方や民主団体の幹部、市、町の議員などが参加していた。
今回は、各団体や議員から出された要求について、話を聴かせていただいた。和歌山でのこのような取り組みは初めてのことだった。双方向の情報交換会が積み重なっていけば、国会と国民の連携がさらに強まってくるように思われる。
各団体からの要求には、切実な実態とネックになっている問題が横たわっていた。
国会議員にとって必要な情報とは何か、住民の運動にとって何を改善しなければならないのか。回を重ねていけば、問題意識はより一層鮮明になってくるのではないか、と思われる。

やり取りを聞いていて、思ったことがあるので書いておきたい。
こども園については、園の規模についても上限を設けるべきだと思われる。200人を超えるような園は子どもの成長にとってもよくない。100人を上限とするような制限をかけないと200人、300人というような園が選択と集中の中でもっと増えるようになる。園の規模が大きくなると、いっせいに子どもたちが園庭で遊べない、運動会を2日に分けるような工夫が必要になる。一度に子どもたちが同じ時間、同じように動くことができないので、たえず園がざわざわせざるを得ない。
子どもたちの家庭には、落ち着いた時間、静に流れる時間があり、たえず喧噪の中で保育が行われている訳ではない。小さい頃から落ち着かない環境で育つ子どもたちというのは、家庭環境と大きくかけ離れている。少人数の保育を実現して、落ち着いた中でゆったりした時間を共有しながら、子どもを育てていくことの必要性を、もっと深く研究する必要がある。かつらぎ町も200人超えの園を2つも作ってしまったが、こういう園は、決して子どもの生活する環境としては、いいものではない。面積基準、保母の配置基準だけではなくて、園の適正な規模についても上限を設けるべきだ。

中学校の部活については、先生方の適正な配置だけではなく、部活とは何なのか、ということをもっと多面的な角度から研究して、部活のあり方を考え直す時期に来ていると思っている。先生方が部活に心血を注いでいて、休む日もないという状況は、子どものとっても休みがない状況だということでもある。中学校時代の全生活が学校と部活と塾というわずか3パターンで終わるような生活が、子どもにとっていいのかどうか。13歳から15歳までの貴重な期間を圧倒的に少ない社会体験の期間にすべきではない。もっと子どもたちは、中学、高校の時代を社会との関わりの中に置くべきだと思う。そういう視点も踏まえて部活という問題を考える必要がある。
地域社会の中で子どもが育つような環境を保障するようにしないと、社会の一員として育つという視点が欠落してしまう。日本の教育は、人格の完成をめざすことを目標にしている。中学校、高校の時代を社会の一員として過ごすことが、人格の完成をめざすという教育の目標からすれば、どうしても必要なテーマになる。政治的教育とともに考え方を深める必要がある。


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出来事

Posted by 東芝 弘明