歪んだ報道
選挙が終わったら関西系のテレビが、野党は政策が違うのに選挙だけ共闘して野合だという論調で、ニュースをまとめていた。
しかし、野党は、昨年成立した戦争法廃止、立憲主義の回復を実現するために共闘したということは、繰り返し語り続けてきたことだった。この共闘の中心命題を全く紹介せずに野党共闘が野合だというテレビというのは、一体何なんだろう。
野党共闘の総括が問われているという締めくくり方だった。こういう報道の仕方には、非常に作為を感じる。
参議院1人区32。3年前自民党は29選挙区で勝利して、2つの選挙区で敗北した(当時の1人区は31)。今回は21選挙区で勝利して、11選挙区で敗北した。これは、野党の側からすれば、野党共闘の成果だった。
ほんと、今の報道の仕方はおかしい。
野合という呼び名は別として選挙結果を見れば
国民が選んだテーマと野党共闘のテーマは
フィットしていなかったと思いますね。
・選挙翌日、翌々日の株価大幅上昇
・年齢別も自民の若年層支持は顕著
・民進党の大幅議席減
・公明党の過去最大当選数
・共産党の比例当選数の伸び悩み
野合とまでは言いませんが、野党共闘は
国民が支持しなかった結果だと思います。
歪んだ報道というより、「歪んだ考え」という内容です。
「自分たちの政治姿勢がどうして有権者に受け入れないのか?」と考えるのではなく、「有権者の望む政治は何か?と考えて政策を立案すべき」です。
「戦争法廃止、立憲主義の回復を実現するために共闘」は有権者の多数が望んでいない内容だった。それを素直に認めることから始めないと、何度やっても結果は同じです。
ワタナベさんの言うように、野党共闘の中心命題は、昨年の戦争法廃止にありました。これが国民の意識とフィットしなかったというのは、そうだと思います。
ただ、この問題で言えば、「なぜ野党が共闘しているのか」という問いに対して、野党の側は「戦争法の廃止、立憲主義の回復」でした。
この短い言葉で語られた野党共闘の理由が、有権者に伝わりませんでした。
伝わったのは、「野合ではないか」という自民党の言い分でした。
自民党が野合批判をするのは、かまいません。野党共闘を怖れ、事実をねじ曲げてでも野合だと言って攻撃しないといけないからです。
しかし、マスメディアは、野党の言い分を伝えた上で論評する必要があるでしょう。32人区で野党統一が実現したという歴史始まって以来のことが起こったんですから。
野党が口を酸っぱくして語っていた「戦争法の廃止、立憲主義の回復」は、ちゃんと伝えられませんでした。これは、有権者がこの問題を受け入れたかどうかという以前の問題だと思います。
トリノさんの言い方は、論外だと思います。「『戦争法廃止、立憲主義の回復を実現するために共闘』は有権者の多数が望んでいない内容だった」とはいえません。憲法改正問題よりもさらに争点にはなっていなかったからです。
いや~政治姿勢というか考え方の問題を指摘しているのです。選挙の結果、反省せずにマスコミに責任転換する?それが問題です。
悪いところなかったですか?はて?・・・・
和歌山選挙区においては、幸福の候補と統一候補の主張は、同じように思えました。
そこが問題なのですよ。
幸福実現党と統一候補の政策が同じ?
よくわかりません。
マスコミに責任転嫁してはいません。
マスメディアは、国民が全ての事実にアクセスできないという状況にあるので、媒介の役割を果たしています。しかし、今のメディアは、媒介としてはあまりにも歪んでいるということを指摘しているだけです。
安倍さんは、サミットで世界経済はリーマンショック前夜のような状況にあると言い、消費税増税を延期しました。その一方でアベノミクスは成功していると言い、道半ばだと言いました。世界のメディアは、世界経済がリーマンショック前夜ではないことを書き、安倍さんの情勢認識を批判しました。しかし、日本のマスメディアは、安倍さんの態度をほとんど批判しなかったと思います。
野党は、世界情勢はリーマンショック前夜などではなく、消費税増税延期は、アベノミクスの失敗だと指摘しました。どうして、日本のメディアは、安倍総理のこのような態度をほとんど批判しなかったのでしょうか。
メディアの偏向は、どちらサイドでも思う事だと思います。
私にとってABC&MBSの報道は『いつもの論調だな』と思えましたw
それゆえにNHKの強引な司会者の討論番組(笑)は
ニュートラルだったように思えました。
ただ、選挙結果=民意という意味では野党共闘は
失敗したんだと報道することは理解できると思います。
(結果=民意→コレが違うと言ったら民主主義が成立ちませんよね)
まず食足りて礼節を知る・・・・んでしょうね。
野党共闘は失敗ではなくて、当事者である野党は、参議院選挙の野党共闘には一定の成果があったという見方で一致しています。だからこそ東京都知事選挙でも野党共闘が実現し、鳥越さんで選挙をたたかうようになりました。「失敗したんだ」という報道からは、今回の変化がつかめないと思います。
東芝さん、思考の仕方を論じているのです。アインシュタインじゃないけど、相対論的に物事を考えると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
例えば、「歪んだ考え」と「正常な考え」があったとします。「歪んだ考え」から「正常な考え」を見ると「正常な考え」が「歪んだように見える」。また「正常な考え」から「歪んだ考え」を見ると「歪んだように見える」
つまり思想というのは相対的であり、絶対的に正しいという考えは存在しない。
ただ、政治の場合、選挙結果という絶対的な数字として結果が現れる。
その数字を素直に受け止めて、なにが悪かったんだろう?と考えない限り、いつまでたっても同じです。、万年野党が続く。
また選挙結果は、間違ったと思われる政策には投票してくれないものですよ。マスコミも同じです。意味のない報道はしないものです。
日本のマスメディアが悪い?そう考えるなら毎回同じような選挙結果しか出ないでしょう。
はて・・・なにがわるかったのでしょうか?よく考えるべき時ですよ。
1人区において自民党が勝利したのは間違いないけれど、圧勝というのはおかしいし、21対11という結果は、前回の29対2と比べると、野党共闘の効果ありという結果が出たということです。それなのに野党共闘のメリットとデメリットをよく考えるべきだという論調や、野合の野党共闘には問題があるとか、いうのは、事実を正しく伝えていないということです。
野党共闘が発展すれば、政権選択を争う衆議院選挙の脅威になるというのが、参議院の一人区の選挙結果から導き出されるのではないでしょうか。
もちろん、政権選択の選挙ですから、現在の野党共闘をさらに発展させるべきだという課題はあるでしょう。
メディアは、参議院選挙の結果をきちんと伝えるべきだということを言っているだけです。日本のメディアの報道が悪かったので、こういう結果になったというような一面的なことを言っているのではありません。
池上彰さんが安倍さんに迫ったように、参議院選挙では憲法改正の議論はせず、争点にしないという態度を取っていたのに、選挙で改憲勢力が3分の2を占めたら憲法改正だというのは、違うのではないかということです。
でも、安倍さんのこういう姿勢を批判せず、憲法改正が最大の焦点であるかのように無批判に論じるのは、メディアの堕落と衰退を示していると思います。
美浦克教新聞労連委員長の指摘を引用しておく。
「安倍晋三首相は11日の会見で、改憲論議の加速を民進党など野党に促す考えを表明し『わが党の案をベースにしながら、どう3分の2を構築していくかだ』などと、選挙期間中は口にしなかった『改憲』について、一転して雄弁になったようです。やはり、選挙戦の期間中に改憲に触れなかったのは『争点隠し』ではなかったかと感じます。」
憲法議論を避けたのは争点隠し。選挙が終わると改憲について雄弁になったことに対しては、批判の目を向けるのがメディアの役割だと思います。でも言い分をたれ流しているように見えます。
東芝さん、論点整理しますね。
1.野党共闘の成果について
例)タイガースが負けた試合
a.ダメトラまたまた逆転負け!情けない!
b.ダメトラに一縷の期待キラリッ!○○投手好投!
どこにフォーカスして報道するかによって
違いは必ず出てくると思います。
11勝の中には長野のキャスターや三重の
岡田さん進退選挙など共闘とは主旨が違う
選挙区もあり、それを勘案してどう報道するか
それが分かれたように思います。
安倍さんの安保争点隠しの件は
少し本件を違うので別のスレッドお待ちしています。
報道機関は事実を報道する責務を持っていますが、その事実をどうとらえるかも報道機関の仕事です。
それに文句いいだすときりがないというか、報道統制を目指す思想になります。
まあ、野党共闘が成果があったと評価するならそれでいいのではないですか?
僕は成果があったように見えませんが・・・・笑。
野党共闘には一定の成果があったというのが、事実でしょう。1人区の選挙状況がそれを物語っています。この力が、ものすごく短時間の中で鳥越さんを擁立する力になりました。東京都知事選。これで鳥越さんが勝ったら野党共闘に拍車がかかると思います。
次は総選挙。政権選択が問われるので、野党共闘についても一致点を広げることが問われますね。しかし、小選挙区制で自公対野党共闘が実現すると、ものすごく政治を動かすことになると思います。
戦争法のときの読売新聞がそうだったのですが、日本共産党の国会議員(記憶で申し訳ない。小池晃さんだったと思います)が自衛隊と米軍の関係を暴露したときに、読売新聞はそれを記事として扱いませんでした。すると、この国会質問を軸にして、情勢が動いたので、読売新聞は数日遅れて、この議員発言を書く必要が生まれてしまいました。
事態を小さく描いたり無視したりすると、全体の情勢についていけなくなるんだな、と思いました。
今回の参議院選挙の結果、自民党はかなり野党共闘のことを気にしていると思います。事態を動かした力がそこにあるからです。野党共闘の成果を小さく描く動きがマスコミにもありましたが、そういうように描いたマスコミは、東京都議選の擁立劇を正確に報道できなくなります。事実というのはそういうものですね。
最近、イギリスでは、イラク戦争に対し独立調査委員会(チルコット委員会)の検証公表されました。イギリス政府の判断が誤っていたことを改めて追及するものでした。しかし、日本はイラク戦争に対するイギリスのような検証を行っていません。あの戦争を支持して自衛隊をイラクに派遣したことの誤りを明らかにする必要があります。
この日本政府の宿題は、いずれ解決が求められるでしょう。政府も誤りを認めていないし、このときに戦況報道を行ったマスメディアも誤りを認めていません。このことによってさらに大きな誤りをおかす可能性があると思います。
歴史はつながっていくので、事実を歪めた報道は、事実からしっぺ返しをくらうということでしょうか。
ワタナベさんとトリノさん。意見が違うように見えますね。
野党共闘には一定の成果があると思うなら、それを続ければいいだけです。ただ、突っ込みどころが多すぎて、とても政権担当能力があると思えないレベルです。
まあ~それを推し進めるなら・・・笑。
日本共産党の委員長もそれほどバカではないと思うので、野党共闘を進めながらの共産党の主張を現実的な路線に軌道修正しようと考えている。・・・と思いたい。
単なる「戦争法廃止、立憲主義の回復を実現するために共闘」だけなら・・・まさかそこまでアホじゃないと思います。
日本共産党の支持者を、ゆっくりと現実路線に寄せる・・・そのつもりだと思いますが・・手始めが参議院で問題になった自衛隊の違憲を、合憲にすることから始めるでしょう。
日本共産党の支持者には極左派的思想も存在するので、まあそれをゆっくりと修正する。
>戦争法のときの読売新聞・・・の内容は偏った見方のなので無視します。
トリノさんがどのような見解を結論として持つのは、全くの自由ですが、物事を把握する際は、事実をありのままにとらえるよう努力するのが大事だと思います。
参議院選挙における野党共闘は、野党の党首である民進党の岡田さんや共産党の志位さんが語っていたように、政権を一緒に担う合意はないものでした。
つまり「政権担当能力がない」という点は、当事者が語っていたことだということです。では、何のための共闘だったのかも、鮮明に語っていました。平和安全保障法の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回と10数項目の合意による共闘だったということです。
日本共産党は、これらの合意によって政権を作ろう、平和安全保障法の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を成し遂げたときには、政権は任務を終えてもう一度選挙をしようという提案を行っていました。しかし、こういう合意には至らなかったので、共産党の提案は、保留状態でした。
したがって、参議院選挙の野党共闘は、政権を担当するための共闘ではなく、平和安全保障法の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を野党として追及するというものでした。
これらのことは、当事者の発言をふまえれば、極めて自明のことでした。トリノさんの「野党共闘には一定の成果があると思うなら、それを続ければいいだけです。ただ、突っ込みどころが多すぎて、とても政権担当能力があると思えないレベルです」という指摘は、ないものねだりの指摘だということです。
批判をするときには、強弁ではなく、丹念に事実を踏まえて行うべきではないでしょうか。トリノさんが考えるように、衆議院選挙での野党共闘は、自公政権に替わる政権を実現するための共闘ということになります。日本共産党の提案では、現状の合意でも立憲主義の回復という大義で政権を担うということになりますが、実際には、自公からの批判に耐えうるだけの幅の広い合意が必要になると思われます。
一致点に基づく共闘というのは、ヨーロッパの歴史にも存在します。反ファシズム統一戦線がそれです。当時は、ヒットラーやムッソリーニのファシズムを許さないという点で統一戦線が組まれました。ファシズムに対抗する手段としては非常に有効なたたかい方であり、こういう動きが起こったのは必然なものだったと思います。
政党というのは、綱領(政党としての理念や目標を書いている】や理念、政策が違うので違う政党になっているということです。しかし、大きな違いがあっても一致点で共闘するというのが、民主主義的なたたかい方だと思います。世界的に見ても日本を見ても政党と政党による連合政権というのは、珍しくありません。
日本共産党は、連合政権を一貫して追求する政党であり、統一戦線の確立は日本共産党の一貫した立場です。
現在実現している野党共闘は、平和安全保障法案に反対する市民の広範囲な運動によって支えられ、実現したものです。ただ単に政党間で協力し合っているものではなく、政党に属さない広範囲な市民によって支えられているものです。
野党共闘は見るサイドによって意見は分かれると思います。
もちろん、共産党は成功と見るでしょう。
しかし、民進党内部はどうでしょうか?(特に保守派)
共闘した結果(原因ではありません)大きく議席を減らしています。
11選挙区で勝利したのも事実だが改憲に前向きな政党で
2/3を占めた。
この結果を見て共闘は成功だったのか?
これは意見が分かれるところだと思います。
特に民進党内部では意見が分かれているでしょうね