議案についてのヒアリング

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朝から役場で議案についてのヒアリングをおこなった。正面玄関を入って2階への階段を登るときに女性職員のTさんに出会った。
「暑いですね」
「明日は雨だと言ってました」
雨になると涼しくなるかも知れない。
彼岸の中日だというのに夏日を記録するという体験は、人生の中でも少なかった。
午前中、住宅関係の議案について話を聞き、建設関係と教育委員会の予算についても話を聞いた。
かつらぎ町は、今年度から教育委員会に保育所の関係だった子育て推進室が編入され、保育所と幼稚園が教育委員会の管轄のもとで運営されている。
子育て推進室には、幼児虐待の関係の相談窓口もある。
いっしょになって変わりつつあるのは、虐待への対応や施設の修繕などの対応に連携と厚みが生まれつつあることだという。
「そういう対応になりつつあるというのは、よかったですね」
物事は、新しい努力を始めると、新しい変化が生まれてくる。机の上で考えている時には、想像できなかったことが、実際に物事が動き始めると気がつかない部分でよい変化が生まれたりする。
動きながら考えるのがいい。
議会の応接室は、横長の部屋にソファーが向かい合わせに置かれている。議会の中では唯一タバコの吸える部屋になっているので、ガラス製の大きな灰皿が置かれている。空気清浄機が、タバコの煙を吸い込むようになっているので、タバコの臭さはほとんど感じられない。
この部屋にも、1台薄型テレビが置かれている。
部屋の東側は、床下から天井まで大きなガラスのサッシが入っており、外のベランダに出られるようになっている。
昼からは、産業観光課の関係の話を聞かせていただいた。
ぼくは、東側のガラスサッシを背に課長と向かい合った。
「暑気がいって、柿の生育は悪いです。晩霜で4億円を超える損害が出たので、今年の収量は昨年の7割程度になりそうです。窓から見える柿も色が来てないでしょう」
ぼくは、課長のこの言葉に動かされて、外に見える柿畑を見た。まだ青いままの柿がたくさん見える。
「収穫も始まったばかりです。2週間ほど遅れていると思います」
4億円の被害だという調査は、和歌山県が集計したものだ。今年の柿の値段によって、最終の被害状況が決まってくる。
深刻なのは、大打撃を受けた農家だ。そういう農家は、柿の収益がほとんどなくなってしまう。
収量が何割かカットされた農家は、今後の価格変動によって被害額がどう変わっていくのか、まだまだ予断を許さない。
5時40分に役場を出た。
ぼくの前にトヨタの白い車があった。その車の後ろに車を着けて、前のルームミラーを見ていると、議会事務局のSさんだというのがわかった。
Sさんは、右に指示器を出し、ぼくは左に指示器を出す。
発信際にSさんが元気に手を振った。
ぼくも手を振って、24号線に乗っかった。
夕方だというのに暑さは後退していなかった。


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Posted by 東芝 弘明