紙智子さんに何でも聞く会

出来事

粉河駅の前にある古民家創カフェで、「紙智子さんに何でも聞く会」が開かれ、15人ほどが参加した。
古い門をくぐると玄関があり靴がぎっしり並んでいた。
紙さんを囲む集いは、玄関の左側の通路を通って入ると広い空間があり、さらに右手にある座敷で行われた。
玄関横の通路も土間で、入った広い空間も土間だった。ここは古民家の台所だった場所のようだ。
「築100年にはなるかと思います」
会が始まる前に建物の紹介があった。

会が始まると、前日のシンポジウムのことが語られ、地域の再生と農業の再生は、一体のものだということや、自給率50%に引き上げることは、地域の取り組みを支援すること、その視点で自治体や県、国の施策を考えるべきだということが語られた。

8月31日のシンポジウムは、農業の政策をどうすべきかという議論の中からも生まれたことが紹介された。
紙さんはこう語った。
「聞いていると、みなさんの発言が繋がってきました。国はずっと上から政策を押し付けてきた。こういうやり方ではなく、知恵は現場にあるので、ボトムアップで政策をつくっていかないとと思いました」

紙さんの秘書は「国は規模拡大と言うけれど、一番いい規模というものがある」と発言して、米や酪農などを例に語り、「その水準を超えると収益が落ちてくる」話と、「輸入自由化が進めば、食品会社が安い農産物に手を出すので、大きな影響が出る」
と発言された。

農民連の笹渡さんは、「日本人が食料を必要とする限り日本の農業はなくなりません。誰が食料生産を担うのかという問題です」
と話された。
こういう骨太な視点、視野が必要だと思うしこういう視点で腰を据えて農業を考えることが大事だと思われる。

会は、10時からの始まり、ドリンクを飲んで、ランチを食べて、12時にお開きになった。

ぼくは、会の中で、日本の資本主義が壊れ始めているという話をして、人口減少は、アメリカ追随の自民党の政策の中で起こってきたことなのに、あたかも自然現象であるかのように思っている人が多い。国の政策を変える必要があることをわかりやすく伝える努力がいるという話をした。

田舎の人口減少の中の若年層の都市への流出は、地域の産業の衰退と深くリンクしている。日本の資本主義の衰退は、農林水産業を破壊してきたことに一つの原因があるという思いが深まってている。農村の再生なしに日本の資本主義の再生はないという問題意識を具体的に深めながら農業のテーマを追求していきたい。


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Posted by 東芝 弘明