結婚おめでとう

出来事

千里まで車で行った。妻の従姉の娘さんの結婚式は11時10分から始まった。結婚した2人はどちらも美容師で、夫が店長、妻が美容学校の先生だ。花嫁の弟はコンピューターグラフィックのデザイナーだ。

彼がお姉さんのために作ったシルクスクリーンのウエルカムボードは、Illustratorで作ったものだった。控え室でこのボードの作成のことをいろいろ聞いて、会話になった。彼は、MacでAdobeのCC(クリエイティブ・クラウド)ソフトを使っている。主に使っているソフトは、PhotoshopとIllustratorだった。Illustratorは、花びらの一枚一枚を積み重ねて絵を描く。リボンも房も1つの結び目も細かく作って描く。輪はブラシと言って編み込み紐のパーツを作って円を描くと編み込みの紐になる。
「文字はフォントを使っているけれど、細部を加工します」
「アウトライン化して、細部をさわるということやね」
「そうです」
この1枚のシルクスクリーンは、版を作成して1枚だけ版画にしたものだ。すごく贅沢なことをしている。
「版があるから、色々な活用の仕方があるね」
彼は笑顔になった。

「新しいPhotoshopには、Adobeが開発したAIが入っていて、髪の毛の切り抜きなんかも最良の切り抜き方をPhotoshopが選ぶようになっている」
彼はそう言いながら、プロでなくてもできるようになってきているので、カメラマンなどの仕事が減ってきていると言い、社内案内なども外注化しないで内製化している大手企業も出てきていると言った。
「フリーの素材を活用し、お洒落なテンプレートを使って作れば、プロが作ったように見えるポストカードが簡単に作れるようになってきている。恐ろしいですよ」
デジタル印刷は、ものすごい勢いで変化の中にある。印刷業界が生きて行くには、新しい分野の開発が必要になっている。

こういう話をしていると結婚式の時間になった。

新郎新婦、2人の写真を紹介できないのが残念だ。
後ろ姿だけちょっとお見せする。

今日の結婚式のために、新郎が新婦の髪をセットしたことが紹介された。このブーケは、新婦の友人の美容師が作ったものだった。
結婚式の映像は、一眼レフカメラの動画機能を使って撮影されていた。一眼レフカメラは、ムービーよりもはるかにいい動画が撮れる。上位機種であれば映画撮影さえこなしてしまう。

結婚式の準備段階から撮られていた動画は、披露宴の最後に音楽付きで編集され上映された。こういうことが簡単にできる時代になった。みんなが手にしていたカメラは、ほとんどがスマートフォンだった。デジタルカメラを手に持っている人はほとんどいなかった。

ぼくは、披露宴の席上で乾杯の音頭をとらせていただいた。新郎に今年の正月会っていたにもかかわらず、すっかり忘れていて、「初めまして」と言ってしまったし、ヒガシシバと紹介されたのにトウシバと言ってしまった。前日、役場の職員に聞いた結婚を長く続ける秘訣を紹介した。1つは会話、2つは夫が妻に優しくすること。
この意見は、女性から寄せられたものだった。女性には優しさがある。

男性から集まって来たコメントは、紹介しなかった。
「忍耐、妥協、あきらめ」
集まって来た意見はこういうものだった。
「忍耐はすり減るということです。あきらめはあきらめの境地ということで残りませんから」
男の意見には哀愁が漂う。惨めさも少しにじんでいる。

2人の人生に幸あれ。末永くお幸せに。

娘を送り出す父と母の年齢に近くなっているので、娘さんの父と母を見ていると親の気持ちが、強く感じられた。


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出来事

Posted by 東芝 弘明