節電の夏

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節電の夏になりそうな気配になって来た。
関西でも11%程度の節電が必要だと関西電力がいい、府県との交渉が始まっている。原発に依存している度合いが高い関西では、やむを得ない措置なのかも知れない。ただし、関西電力の情報開示は求めたい。数値的な根拠を示して、「節電してください」といっていただきたい。
〈1〉関西電力が原子力発電所を停止することによって、どれだけの電力がなくなるのか。〈2〉この電力をカバーするために関西電力はどのような努力をおこなうのか。〈3〉それによってどれだけの電力をカバーでき、どれだけの電力が不足するのか。こういう基礎的なデータを明らかにしていただければ、脱原発のための基礎データになる。
そうすれば、観念的な議論ではなく、原発依存から脱却するためにはどれだけ電源確保が必要なのかが具体的に見えてくる。
「原発はもういやだ」
これが、国民の多くの意見だろう。必要な議論は、感情論ではない。
算数の問題がまず重要になる。
原発停止によって、不足する電力をどう確保するのかというだけの問題だ。
国民がエネルギーについて考えはじめると、いろいろな知恵が出てくる。それは知恵の発揮だし、経済効果も生まれる道でもある。
日本は大きな歴史の転換点にさしかかっている。その中心にエネルギー問題がある。原発が必要なのかどうかという議論は知恵がない。
国会は70日間延長となった。自民党は、菅総理の延命になるからと言って会期延長に反対していた。でもものすごく国民の意識とはかけ離れている。
国民は、現時点では、「菅総理やめろ」とはなっていない。「東日本大震災の復興のために努力してほしい」ということだろう。
日本共産党は、会期延長に賛成した。これは当然の態度だと思う。自民党は2人の議員が造反したが、会期延長には反対した。この政党は、政権交代の時に賞味期限が切れていた。でも今でも賞味期限は切れたまま。これが悲しい現実ではないだろうか。
「復興をめぐる利権を争っているのか。誤解を生みますよね」
古舘伊知郎さんはそう語った。こっちの方が国民の意見に近い。
向田邦子さんのエッセイを読んでいる。
この人は、自分の恥ずかしい姿を背伸びをしないで書いている。誰が何といおうと生きる姿勢を崩さないで、ビジネススマイルで通す人がいる。でも、上下を外して自然体で生きている人の方に魅力を感じる。建前を前に押し立てて、素顔を明かさないような生き方はしたくない。向田さんの本に共感するのは、この人の本音が書かれているからだろう。
できるなら、この人のように生きたいと思う。1980年代に発売された文庫本の内容は、ほとんど色あせていない。人間観察の目が面白い。
国会における政治家の国民を忘れた争いを見ていると、向田邦子さんの生き方から学んでほしいと思う。争いの渦中にある人は、自分たちは一生懸命にやっていると思っているだろう。
それが悲しくもある。
iPadの出荷連絡がメールで届いた。朝見ると中国のクロネコヤマトに届いたとあった。今見ると東京のクロネコに届いたと書いていた。到着日は6月24日となっている。いよいよiPadがやってくる。


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Posted by 東芝 弘明