2人の辞任に寄せて

雑感

島田紳助さんの芸能界引退は、時間が立つにしたがって醜悪な話になってきた。
島田さんの辞任と民主党の代表選挙は、どこかで同じレベルの話のようにさえ感じる。
政治への信頼感は、瓶のそこにへばりついている。
夜、テレビを見ているとApple社のスティーブ・ジョブズ氏がCEOを辞任した。健康上の問題が辞任の理由のようだ。
スティーブ・ジョブズ氏がAppleに戻った1997年からの14年間、特に2000年、CEOに就任してからの11年間は、会心のヒットを連続的に飛ばし、Appleを非常に大きな会社に発展させた。
変化は、1998年のiMac発売から始まり、2000年のOSXの発売によって連続的な変化を軌道にのせた。OSXの市場への投入後、デジタルハブ構想を打ち出し、Macをハブとしていろいろな商品を繋げていく戦略を具体化してきた。iPod、iPhone、iPadなどの商品、AppleTV、AirMacなどは、これを具体化したものだった。
しかし、10年間の発展の中で、Macintoshを中心としたデジタルハブ構想は、他のデバイスの発展の中で、変化の中にあるといっていいだろう。この秋からAppleは、iCloudという新しいサービスを開始する。これは、Cloudを中心にデジタルハブを実現しようとするものであり、他のデバイスは、Macintoshなしに動くように変化していく様相だ。
Appleは、非常に洗練された製品を世に送り出すことによって、確実に業績を伸ばしてきた。Windowsが、仕様を公開したコンピューターの汎用OSとしての地位を占めてきたのに対し、Appleは、ハードとソフトの開発を同時に行うことにこだわって、Appleの文化というべきハードとソフトの連携をつくりだしてきた。
ここ数年のパソコン関連の劇的な変化を起こす最先端には、Appleがいた。
スティーブジョブズという、たった1人の男が、世界に与えた衝撃は大きかった。
アメリカの会社は、CEOの意志が会社を貫いて生きている。日本の老舗の大企業のトップの顔が見えないのとは対称的だ。
Appleがどのような、意思決定の仕組みをもって商品を世に送り出しているかについて、ぼくはほとんど知らない。
今後も確かな戦略で、洗練された商品を世に送り出して、未来を感じさせてほしい。
Appleが夢を与えてくれる限り、ぼくは手元のMacを新しく更新し続ける。
スティーブ・ジョブズの11年間のCEOとしての動きは、全世界に大きなインパクトを与えてきた。これからのAppleが、さらに洗練された商品を世に打ち出すことによって、飛躍する存在であることを願いたい。
同じ辞任でも、空の星と瓶の底のような差を感じる。
「上を向いて歩こう」
そこに未来がある。


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雑感Apple

Posted by 東芝 弘明