リーダーシップって?

雑感,出来事

総務産業常任委員会が開かれた。町長出席の下で地域公共交通問題で集中的に審議が行われた。
「福祉有償運送については、来年度から実施したい」
町長は、答弁の中でそう答えた。
ここまで踏み込んだ答弁は初めてだった。デマンド交通についても、実現に向けて検討するという話だった。
課長の答弁と町長の答弁には、開きを感じたが、今日の答弁を出発にして公共交通の充実が図られるようになったのは間違いない。

昼食の後、打田に向かった。1時30分の5分ほど前に生涯学習センターの駐車場に到着した。党創立97周年記念講演の視聴会が行われた。今日のようにして、みんなでプロジェクターによる上映して視聴するのもいいなと思った。

事務所に戻り、印刷をしようと思ったら紙がないことに気がついた。ホームセンターに行ってB4用紙を1000枚購入して事務所に戻って印刷をしたら6時を回ってしまったので、会議には30数分遅れで参加した。

会議終了後、組織のリーダーシップについて考えさせられる機会があった。
リーダーシップって何だろう。ここから考えて見る必要がある。
検索してみると、ドラッカーの考え方がヒットした。
ピーター・ドラッカーは、リーダーシップについて、「組織の使命を考え抜き、それを目に見えるかたちで確立すること」と考えたようだ。つまり、リーダーシップは組織の使命について考え抜いて、メンバーに対してそれを明確に提示し、共有できるようにすることであり、さらに「目標を定め、目標に対しての優先順位の基準を決めてその体制を維持していく者である」らしい。その上で、ドラッカーは、リーダー自らが目標に対して行動規範になることを求めているようだ。

簡潔にまとめると次のようになる。

  1. 組織の任務を明確にして、メンバーで共有できるようにすること
  2. 目標を定め、目標の優先順位を決め、実現するために体制を維持すること
  3. リーダー自らが行動規範になるよう努力すること

リーダーシップは、日本の場合、統率力というような意味合いが強かったのではないだろうか。リーダーシップを発揮して全体を引っ張っていく。こういうイメージのリーダーシップは、今の時代、おそらく必要がないだろう。そういうことは、ぼくにはできないし、そういうリーダーがいる組織には入りたくない。統率力という場合、メンバーがリーダーについていくとか、従うとかいうニュアンスが含まれる。信頼して従うのであればいいのだが、依存したり服従したりして出来上がるような統率力はいらない。

統率力というのは、諸刃の刃かもしれない。組織を動かすときに決断力が問われることもあるが、トップに立って組織を率いるという考え方では、人は育たないと思っている。信頼のおける人間についていくのではなくて、1人1人が自分の頭で考えて、自分の役割を自覚し、積極的に行動するというような状況をつくる必要がある。

そこで必要になるリーダーシップは、ドラッカーのいうものだろう。任務と目標、行動規範。リーダーシップという言葉につきまとう日本的なニュアンスは、どうも嫌いだった。でも、ドラッカーのいうようなものなら、さらに深くつかみたいと思う。ちょっと調べたら新しい視野が開かれる。こういうことを面白いと感じる。目標をやり遂げるための体制維持。ここがぼくには弱いことも自覚できた。


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雑感,出来事

Posted by 東芝 弘明