八風の湯を堪能した

出来事

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八風の湯(元野半の里)がプレオープンした。明日はグランドオープンの準備で休み、明後日24日、グランドオープンとなっている。
議会と町長、副町長に対する「内覧会」的なものが開かれたので、ほぼ全員の議員が参加した。ご招待という意味合いもあったので参加費は3000円だった。
5時から会場内を案内していただいた。正面玄関を入って左側にある建物は、休憩棟になっていた。畳の広間やリクライニングシートが並べられた部屋、2階が漫画の本や雑誌を置いてある畳の間もあった。
平日1300円(日曜祝日1500円)、平日の夜8時から700円という料金で、くつろげる浴衣を使ってゆっくりできる作りになっている。

議員は、まず食事をいただいた。料理は、上品に仕上がっている。繊細な感じの和食というのは、なかなかいい。お腹がいっぱいになった。釜飯を炊きあげて食べる。固形燃料で一人分の釜飯ができる仕掛けだったが、これがおいしかった。刺身に鯨が出た。
ぼくは、ほとんどの料理を完食した。

おいしい料理を出すのは、本当に難しい。毎日、265日食べる料理で、涙が出るほど人を感動させることは至難の業だ。ぼくの場合、ほんとに心底、これは凄いと思った体験は2回しかない。1度目は「ホテルオークラ神戸」のフルコース。サラダのドレッシングのおいしさには、涙が出るほどだった。「えっ、なに、これ」という驚きがあった。もちろん、メインディッシュのお肉は最高だった。2度目は九州の小倉の「稚加榮」という料亭の食事だった。日本料理の世界で、こんなにおいしい料理を出すところがあるのか、と思った。横でビールばかり飲んでいる議員に、ぼくは、「こんなおいしい料理が出ているのに、どうして箸を付けないんですか」とおもわず言い、「もったいないですよ」と言ったことがある。
八風の湯の料理は、心底感動する域にはまだ至っていないと思ったが、しかし、プレオープンの段階でこういう料理を出せるのは、いい感じだと思った。これから先のことを期待したい。
かつらぎ町で、来てもらった大事なお客さんを日本料理でもてなすときに、「すてきな料理だった」と思い出に残るようなお店になってもらえると嬉しい。上品さというのは、形のことを書いているのではない。見た目の上品さというよりも、味に上品さを感じたということだ。

働いている人々の物腰の柔らかさには、好感が持てた。仲居をしていただいた女性の方々は、気配りに優しさがあった。オープンまでの準備期間でスタッフの姿勢をここまで持ってくるのは、さすがだと思った。
ディズニーランドのように、働いている人が、お客さんにわずかばかりの夢を、誠実に伝えるような施設になるためには、働く人の思いを汲み上げ、働く人も大事にするようなものになればと思う。

アルコールを全く飲まなかったので、食事の後お風呂に行った。
受付で下駄箱のキーを渡すとお風呂の脱衣所のロッカーキーと交換してくれ、ガウンと半ズボン(かな)、バスタオルとタオルを手渡される。受付のスタッフも優しい感じが溢れている。
お風呂は、野半の里の時代と基本的には変わらなかったが、使われていたお湯には違いがあった。後で話を聞くと第5源泉を使っているということだった。前は湯気でお風呂場の視界はよくなかったが、八風の湯は、湯気が少なくすっきりとした印象を持った。サウナが新設されていた。
料金が高く設定されている関係だろうか。シャンプー、リンス、ボディーソープが全部そろっていた。これは嬉しい。リンスインシャンプーは最悪だからだ。シャンプーもリンスもいい感じのものだった。

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野半の里の時代、ある時期から経営の危うさが出はじめていた。施設に投資しすぎていること原因で、経営が破綻するのではないかと思っていたが、結局はそういう形になってしまった。
野半の里が経営破綻した後で、もっとしっかりした組織が、この施設を引き継いで経営すれば、ここは良くなるという思いをもっていたが、八風の湯は、そういう施設として発展するようになってほしい。
来た人が、かつらぎ町に好印象を持っていただいて、また来たいというようになっていただくことが、町おこしにつながる。
お店が繁盛するとともに、かつらぎ町民が、わが町には八風の湯のように自慢できる温泉があるというようになってほしい。自分の家に大切なお客さんに来てもらったときに、お店に食事に招いて、「おいしかった、良かった」といわれると、ものすごく嬉しくなる。お店の印象がよければ、町の自慢に繋がる。自分の住んでいる街がほめられたら、町民は嬉しい。

かつらぎ町出身の方々の中には、胸を張って「出身はかつらぎ町です」と言わない人もいる。それは、その人が悪いのではなくて、かつらぎ町に住んでいるぼくたちの地域おこしの努力が弱いということだろう。
来た人に喜んでもらえるようなおもてなしをし、移り住んできた人が、いい街だと実感できる町をつくる。住んでいる人が、町をほめられることによって、誇りを感じることのできる、そんな町をつくりたい。

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八風の湯で少し心配なのが料金のことだ。1300円、1500円で軌道に乗ることができるのかどうか。
和歌山県は、県民の所得も低い。県民の所得水準が事業にも影響する。現時点で言えば、料金設定を高いと感じている人はものすごく多い。これがこの先どのような影響をおよぼすのか。このことも注視していきたいと思っている。

野半の里が破綻したときに、多くの人からこの施設の再開を望む声を聞いた。一番喜んでいる人は、今までファンだった人々だと思う。再開を喜んでいる人々とともに拍手を送りたい。
今日、お招きしていただいて、お風呂にも入って、ぼくはかなり好印象をもった。願わくば、野半の里の時代からこの施設を愛好していた人の思いを受け継いで、この施設を発展させてほしい。新しい八風の湯が、地域にも観光客にもリピーターにも大事にされ、自慢できる施設になってほしい。

出来事

Posted by 東芝 弘明