会議、会議、会議

出来事

昨日、今日と会議が続いた。明日も会議だ。

かつらぎ町長選挙で中阪雅則氏が町長に当選した。
結果は次の通り
中阪雅則 5091 
井本泰造 4709  
投票総数 9897 無効投票 97票

当選した中阪雅則氏は、僕の友人の一人。当選に敬意と祝意を表したい。おめでとうございました。
ご苦労様でした。
今回の選挙に対して日本共産党は自主投票という立場だったので、選挙運動はしなかった。
町長選挙が終わったので新しい町政が始まる。

今の日本の政治は、地方における著しい衰退を招いている。目の前で発生している人口減少と少子化、高齢化は社会の必然的な方向ではない。先進国は、少子化の方向に向かっている国もあるが、これは、女性の自己実現、社会的進出との兼ね合いが大きい。女性が自己実現を果たして、社会の中でその能力を発揮して、様々な役割を果たすのは、社会の発展方向である。そういう方向に向かい要因はさまざまで、その要因の中には男性の賃金低下による女性の社会進出という課題もある。しかし、そういう傾向のみが原因ではない。男女平等の条件が昔よりも大きく発展し、女性が男性と同じように学べる環境ができ、社会に向かって成長できるようになってきた中で、職業を選択する女性が増えてきたことが、女性の社会進出の最大の要因だろう。
こういう傾向が強まってくると、当然のこととして社会は、女性の社会進出が促進できるように女性の権利保護と条件整備を行う必要がある。しかし、日本はこの課題に対して、極めて遅れた対応をしてきた。この遅れ、条件の未整備、権利保障などの面で先進国にふさわしくない状況にとどまっていたがために、少子化に歯止めがかからなくなっている。
同時に教育の世界における過度な競争が、人間と人間とのコミュニケーションを破壊してしまい、人間関係を豊かに構築できないような傾向まで生まれてきた。これらの要因が複雑に重なっている中で少子化が進行してきた。

地域産業の衰退で顕著なのは農林水産業の破壊だ。この破壊状況の背景を探るとアメリカによる日本の支配の問題に直面する。遊休農地が増え、農地が荒廃し、鳥獣害の被害が深刻になっている、産業の衰退は農林水産業の従事者の高齢化を招き、農村地帯には慢性的な人手不足と高齢化が広がっている。

中小商工業の衰退も著しい。商店街と呼べる地域が消滅し、シャッター外から更地へと姿を変えつつある。日本は、中小商工業が目に見えて衰退しているが、この分野でも著しい破壊が起こっているのは、産業構造に大きなゆがみがあるからだ。日本は、大企業の利益優先の社会システムを構築してきた中で、産業の衰退が激しくなっている。

労働者の給料もバブル崩壊以降、失われた30年と呼ばざるを得ないような状況に押し込まれている。日本の活性化を阻んでいる最大の要因は、労働者の賃金破壊だろう。

あと5年、10年と経過して行くにつれて人口減少が激しくなる。地域は少子高齢化によって人口が減っているだけではなく、高齢化による人口減少、少子化、過疎化、地域産業の衰退というさまざま要因によって破壊されているのだ。
自分たちの目の前に生じている衰退現象をきちんと本質的に理解して、これらの問題に立ち向かっていくことが求められる。当面、人口減少は避けられない。地域の衰退と人口減少を食い止めるだけの手立てはなかなか見いだしにくい。地域破壊を食い止めるためには、日本の政治そのものの転換をどうしても必要とする。それは、国に対する地方からの反乱を含まざるを得ない。
地域の破壊は、産業と政治によって生み出されてきたもの。自民党と公明党が推進してきた政治の選択が、地域を破壊してきた。このことをきちんと見据えて諸問題に対応することが、今の自治体には問われている。原発事故が安全神話による人災だったように、日本社会で起こっている問題は、すべての資本主義国がたどる道ではなく、日本固有の人災である側面が強い。日本の政治と社会にとって何が重要なのか、何をどう転換しなければならないか。それを見極めた上で、行政を運営することが求められている。

オーケストラの指揮者のようなリーダーシップを期待したい。


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出来事

Posted by 東芝 弘明